予防接種に行かない人は陰謀説を信じやすい...最新調査で明らかに

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陰謀説を信じやすい人は、予防接種にも抵抗を感じやすいという研究結果が出たそうだ。

みんな予防接種にはある程度の抵抗を感じるもの。大人でさえ注射器を見るのもイヤなのに、愛する子どもが1歳になるまでに15本も予防接種を打たれるのは辛い。しかし注射の恐怖に追い打ちをかけるように、アメリカでは最近予防接種が自閉症を引き起こすという迷信が流行しており、我が子の予防接種を拒否する親が増えているそうだ。そのため一部ではしかが大流行する事態となっている。

そこで予防接種を拒否する人の心理を調べるために、オーストラリアの研究者が24カ国、5,323人を対象にインターネット上でアンケート調査を実施。多様な文化圏の人々が予防接種に対してどれぐらい懐疑的かを調べ、同時に4つの陰謀説についても質問した。

9.11はアメリカ政府が仕組んだか、ケネディ大統領は壮大な陰謀のもとに暗殺されたか、ダイアナ妃は暗殺されたか、世界はイルミナティと呼ばれる超エリート軍団に支配されつつあるか?――これらを信じる傾向が強いほど、予防接種を拒む傾向も強いとの結果が出たそうだ。

さらに、予防接種を拒む人の多くは心理的リアクタンス(他人から自分の意思や行動を制限された時に起こる反発心)が高く、組織よりも個人を優先する思考が強いこともわかった。意外にも学歴は関係なかったそうだ。

WHOの発表によると予防接種は年間300万人の命を救っている。にも関わらず、世界的な予防接種率が86%で高止まりしているのは、物資が届かないなどの政治経済的な理由のほかにも、注射される側の人間の感情に左右された判断が妨げになっているようだ。

Conspiracy theories and anti-vaccine sentiments go hand-in-hand (ZME Science)

Minnesota Sees Largest Outbreak of Measles in Almost 30 Years (The New York Times)

Immunization Coverage (WHO)