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深紫外線LED技術で空気をきれいに。医療機器メーカーがお届けするあたらしい空間除菌消臭装置『Aeropure』

  • 2021.06.10 14:00

快適で安全な室内環境を整える上で、きれいな空気は最重要要素だ。ただ、現代の建物は気密性が高くて空気がこもりがち。だからこそ、換気を行うなど、積極的に空気の質を管理していく必要がある。

 

医療機器メーカーがつくった新しい空間除菌消臭装置

感染症拡大を防ぐために室内で過ごす時間が増えている人も多い今、空気の質への関心がより一層高まりつつある。そこで注目を集めているのが、医療機器メーカー・日機装が開発した『Aeropure(エアロピュア)』だ。

Aeropureは吸い込んだ空気を除菌消臭し、清浄化した空気を放出する。除菌効果のある物質を放出することはないので、乳幼児の近くでも安心して使うことが可能だ。

 

深紫外線LEDの威力

その高い除菌消臭性能を可能にしているのが深紫外線LED技術だ。深紫外線(UV-C)とは紫外線の中で最も高いエネルギーを持ち、通常はオゾン層に吸収されるため私たちが浴びることはない光だ。しかし、この深紫外線をひとたび照射すると、細胞内にある核酸のらせん構造に作用するため、ウイルスや細胞が増殖するのを抑制ことができる。従って、今後様々な場面や分野で活用していけるのではないかと期待されているのだ。

 

深紫外線を放つ人工的な光源を作り出すことは技術的に困難だと言われてきたが、日機装はノーベル物理学賞受賞者とともに業界トップクラスの光出力を持つ深紫外線LEDの開発に成功。さらに、深紫外線LEDを光触媒フィルターと組み合わせることで、画期的な空間除菌消臭装置の開発に至った。

 

深紫外線LEDと光触媒フィルターによる新技術

Aeropureの仕組みはこうだ。まずアルミ不織布光触媒フィルターでウイルスを捕捉する。そこに深紫外線LEDを照射することで、ウイルスや細菌に作用する。さらにエキスパンド光触媒フィルターの作用により悪臭の原因物質やアレル物質までも分解を行うという徹底ぶりだ。

 

直接人体に触れると害のある深紫外線LEDの照射部位は、装置内の直接見えないところに格納されている。また、万が一フロントカバーが外れてしまっても運転を停止する安全機能がついている。

政府や医療施設が推奨している換気との相性も良く、2021年3月31日時点で医療関連施設8,500施設以上に35,000台以上が導入されている。

 

「VUCAの時代」を生きる私たちにとって、深紫外線LEDを搭載した製品の存在は頼もしいかぎりだ。ウイルスは変異する傾向が強く、細菌類はいずれ抗菌薬や抗生物質が効かなくなる薬剤耐性を獲得するとも懸念されている。だからこそ、深紫外線LEDの未来に大きな期待が寄せられている。