飼い主のガンを3度も発見!医者も顔負けの天才シベリアンハスキー

人間が気付く前に、人の妊娠を察知するなど、昔から犬には不思議な力があると言われている。そんな飼い犬の不思議なパワーを、アメリカのある女性が3度も体験した。

 

ステージ3Cの卵巣ガンを発見

ステファニーは2011 年、仕事で海外に行くことになった息子から、生後9ヶ月だったシベリアンハスキーのシエラを譲りうけた。

ステファニーの驚くべき最初の体験は2013年のこと。シエラが、やたらとステファニーの下腹付近をくんくんとかぎまわり、彼女の前で普段とは異なる行動をするようになったのだ。やがて彼女は腹部に痛みを覚え、病院に行ったところ、医師は卵巣に腫瘍ができる「卵巣嚢腫」と診断。痛み止めの薬が処方された。

しかし、自宅に戻ってもシエラはステファニーのまわりで奇妙な行動を繰り返し、不安を覚えた彼女は婦人科医の検査を受けることを決心。そして、血液検査やエコー診断などを行った結果、卵巣嚢腫ではなく卵巣ガンだとわかったのだ。しかも、ステージ3Cという、深刻なものだった。

 

2度の再発も飼い犬が発見

ステファニーは摘出手術と化学療法で、卵巣ガンを見事に克服した。そして、彼女の不思議な体験はこれでは終わらなかった。

2014年に化学療法を終了した後、2015年、2016年にもシエラが同じようにステファニーの腹部の臭いをかぎまわったり、おかしな行動をするようになったのだ。そして、そのたびに病院で診察を受けた結果、ガンの再発がわかったという。

エコー検査では“再発の疑いがある”と診断され、さらに3-4ヶ月後に「再発」と医師から診断されたこともあったそうだ。つまりシエラは、病院の検査で明らかにガンとわかる前から、ステファニーの不調を察知していたことになる。

Credit:Creative Commons

人の1億倍の嗅覚を持つ、犬の「ガン探知能力」

ステファニーの卵巣ガンを1度ならず、3度も察知したシエラ。彼女のガン専門医は、犬にはそのような優れた能力があり、決してまぐれなわけではないと認めていたそうだ。

実際、人間の1億倍以上といわれる嗅覚を活かして、人間の呼気からガンを発見する「ガン探知犬」の育成も、まだ数はわずかなものの進んでいる。しかも、その判定確率は限りなく100%に近く、これだけ進歩が目覚しい医学にも勝る精度があるそうだ。

 

飼い犬の不思議な力にまつわるエピソードは数知れない。災害救助の現場で活躍する犬がいるように、医療現場で犬がガンを診断するようになる日も、やがてやってくるかもしれない。

 

Makiko Sato*Discovery認定コントリビューター

雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。