スイーツ好き必見!南フランスの「幸せのお菓子」カリソンとは|世界のモノ作り

 

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皆さんは「カリソン」というお菓子をご存知だろうか。セザンヌで知られる南フランスの有名な観光地、エクス・アン・プロバンスの伝統菓子で、アーモンドとメロン、オレンジピールなどのフルーツの砂糖漬けをペースト状に練り混ぜて作られたものだ。ちなみに、カリソンには厳格な基準があり、その基準を満たさないものはカリソンと呼称することは許されない。 今回はその歴史とカリソンが生まれたプロヴァンス地方のクリスマスの習慣について紹介したい。

 

カリソンが生まれたのは15世紀のフランス。善良王と称されるプロヴァンス王国のルネ王が、病弱で笑顔が少なかったジャンヌ王妃と結婚する際に宮廷の菓子職人に命じて作らせたものだ。その形は王妃の美しい目に由来するとされ、「幸せのお菓子」とも呼ばれている。

 

そのカリソンだが、プロヴァンス地方に古くから伝わる、クリスマスの「13デザート」を意味する13デセールの代表的な一品でもある。パリなどにはない地中海沿岸地域独特の習慣で、13種類のケーキが続々と…というものではなく、ドライフルーツやナッツなど自然豊かな南仏ならではの大地の恵みを味わえるものが中心となっている。

 

クリスマスが近づくとそれらのお菓子が食卓に並び、それらを自由につまみつつ、家族とゆっくりと過ごすのが13デセールの楽しみ方だという。本家のものも地域や家庭によって微妙にメニューが異なるようなので、我が家のデセールはこの13種類!と決めて楽しんでみるのもいいかもしれない。