Credit : Creative Commons

どうして左利きになるの?「左利きの日」に考える人間の利き腕の謎

あなたの周りに左利きの人は何人いるだろうか?もしかしたらあなた自身が左利きかもしれない。

左利きは芸術家が多いと一般的に言われており、ミケランジェロやモーツァルト、ピカソなどが左利きであった。レオナルド・ダ・ヴィンチは、左手であると言われているが、右手も使える両利きだったという説もある。近年の著名人としてはエリザベス女王やオバマ元米大統領なども左利きだ。

8月13日は左利きの日(International Lefthanders Day)である。これは、右利きを標準とする社会の中で左利きの人間が受ける不利益の認知度向上や、左利き用の人でも安全に使用できる製品の普及を呼びかけるために制定された日だ。この動きは1976年から始まったとされる。

 

なぜ人は左利きになるのか

世界の人口の10%が左利きだと言われており、2015年までの調査ではこれは50万年前から続いているとしている。では、右利きと左利きはどのように別れるのだろう。

実は人間の利き腕は、両親の利き腕によって決まるとされる。つまり遺伝に左右される部分が大きいということだ。父親が左利きで母親が右利きの場合、その子供は17%の確率で左利きになる。父親も母親も右利きの場合、その子供は10%の確率で左利きになる。父親が右利きで母親が左利きの場合は22%、父親も母親も左利きの場合は25%といった具合だ。

Credit: TED-Ed via YouTube

人間の進化の過程で、競争のみの社会であったならば右利きと左利きは半々になった可能性がある。だが、協調圧力が存在する人間社会では、左利きの人間は右利き用の道具を使わねばならくなった。人間が生み出してきた道具の多くは右利きが基準となっていたからだ。その結果、道具を使用する際の危険性は右利きの人間よりも高くなり、左利きが減らざるを得ない環境になっていったのだそうだ。これらはTED-EDでダニエル・M・エイブラムス氏が語っているもの。

 

左利きは人間だけじゃない?

動物の世界では、霊長類、両生類、齧歯類、有袋類、はたまたクジラなどもいわゆる利き腕があることが判明している。オランウータンやゴリラは右利きが多い傾向があり、ホッキョクグマのほどんどは左利き、アマガエルは右利きが多く、ネズミはおおよそ半々、シロナガスクジラはほとんどが右利きであるといったデータがある。さらに魚やタコにまで利き腕があるのだそうだ。

Credit: Creative Commons

最近では、英クリーンズ大学の研究チームによって、オス猫に左利きが多いことがわかっている。猫の性別によって異なっているのは、オスとメスでは脳の構造が異なっているためではないかとしている。同様の調査を犬に対して行なった際は、猫のように性別によって利き腕が異なる傾向は見られていない。

英国での「左利きの日」を提唱したロンドンの左利き用品販売店のAnything Left-Handedは、「The Left Handers Club」という団体を創設し、日々、左利きにまつわる様々なことを知ってもらう活動を行なっている。左利きの日をきっかけに、右利きの方も一度、左手で右利き用の道具を使ってみてはいかがだろうか。普段は気づくことのなかったその大変さを知ることができだろう。

RELATED POST