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海外旅行中にお金を賢く使う方法

待ちに待ったお盆休み、海外でバカンスを楽しんでいる方も多いのでは。

海外旅行といえば、ふだん体験できないことや、見たこともない景色を堪能して心と体に新鮮な刺激を与える絶好のチャンス。でも経済的な落とし穴には用心しなければならない。

旅行中はとにかく「この機会を逃したらもう買えない・食べられないかも!」と思いこみがちだ。必要じゃないモノをいろいろ買い込んでしまったり、ご当地グルメをあれこれほおばってみたり…。下手をするとおサイフのひももウエストも緩みっぱなしになりかねない。

もうひとつ、油断しているとお金を損してしまいかねないのが通貨の両替だ。

オハイオ州立大学の経済学者、ジェイ・ゼイゴースキー(Jay Zagorsky)教授によると、最近海外で盛んに導入されている「ダイナミック・カレンシー・コンバージョン」、通称DCC決済は、安易に使うと不利な為替レートで損をすることが多いという。

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仮に日本で発行されたクレジットカードを手にニューヨークシティーへ出かけたとしよう。ずっと観たかったオフ・ブロードウェイを楽しんだあとは、近代美術館へ。気分が高揚したせいか、ミュージアムショップでやたらと気になる版画を発見する。高額ゆえ、購入できるだけの現金を持ち合わせていない。

そこでクレジットカードで決済するが、レジの人にドルで払うか、日本円で払うか聞かれて即座に「円で!」と答えてしまう。海外の買い物も自国のお金に換算できると脳内計算しやすくて安心感がある。なかなか親切なサービスもあるものだ、と思ってしまうのだが…。

この時、現地通貨であるドルで決済することを選んだ場合は、ほぼ為替レートどおりに換算される。ところが円建てで決済した場合は、為替レートにDCC決済サービスを利用する費用が上乗せされ、実際あなたの銀行口座から引かれる額が多くなってしまうそうだ。

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海外のATMで自分の国のクレジットカードを使って現金を下ろす場合にも同じことが起こる。必ずと言っていいほど、現地通貨で買い物をしたほうが出費を抑えられるとはゼイゴースキー教授が強調するところ。

ヨーロッパ連合はすでにDCC決済を取り締まるべく動き出しており、DCCを導入しているすべての業者にその費用を示して、消費者により冷静な判断をしやすくするよう求めている。

なにより、旅をする人自身が用心を怠らないことが肝心だ。油断を自覚し、悔いのないバケーションを送りたい。

 

山田ちとら

*Discovery認定コントリビューター

日英バイリンガルライター。主に自然科学系の記事を執筆するかたわら、幅広いテーマの取材とインタビューにも挑戦している。大学時代に断崖絶壁に咲く青いケシの花に憧れてネパールへ留学するも、ケシを見つけられないどころかトレッキング中トラブルばかりに見舞われて結局植物学から文化人類学へ転向。人間と自然の相互作用が研究テーマ。https://chitrayamada.com/

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