アマゾンの熱帯雨林、史上最大規模で焼失中

ブラジルのアマゾン熱帯雨林が、森林火災によって記録的な規模で焼失中だ。

世界最大の面積を誇るアマゾン川流域の熱帯雨林。多くの植物が自生するこの地域は、図らずとも地球温暖化のペースを遅らせる役割を担っていた。また、約300万種類の動物たちと、文明に接しない部族を含む100万人の先住民が生活していると言われている。

湿度が高く自然火災が発生しづらい環境であるアマゾンの熱帯雨林だが、乾季の時期には火災が多く発生している。そしてそのほとんどが森林伐採や土地の開発による、いわゆる「野焼き」を人間が制御できなくなったことが原因だという。もともと、ブラジル地域アマゾン川流域では火災の件数が増加傾向にあり、2016年には68,000件も報告されている。

だが、今年は8月の時点でその報告は74,000件を超えた。

この火災の大幅な増加は、現ブラジル大統領が今年1月に就任し、農民へ熱帯雨林の森林伐採を推奨したことが原因ではないかと多くの科学者や専門家が指摘している。さらに、ブラジルの国立宇宙研究所(INPE)は、2018年の同時期と比較し、火災の件数は84パーセントも増加していたと報告している。

NASAが22日に発表したアマゾン火災の衛星写真では、火災による煙が南米の広い地域まで広がっていることが確認できる。サンパウロ市での停電もこの煙が影響したのではないかとの専門家の声もある。このままアマゾンの熱帯雨林が失われれば、地球温暖化にも重大な影響を及ぼしそうだ。

フランスのマクロン首相は、ブラジルだけでなく国際的な危機となっているとTwitterでコメントを出し、各国への呼びかけを行った。