探査機の事故で月面に大量のクマムシがバラまかれたかも…最強生物は月面でも生存できる?

地球上のあらゆる環境に適応できる最強の生物「クマムシ」。0.05から1.2ミリの極小のサイズの大きさで、その愛らしい姿は有名だ。

今年4月、そんなクマムシを搭載した探査機が月面着陸に失敗し、地表に千ものクマムシがバラまかれた可能性がでてきた。

約5億年前のカンブリア紀の時代から現在まで、滅びることなく存在し続けているクマムシ(緩歩動物)。摂氏マイナス200度から149度までの環境で生きていけるという希な生物だ。放射線による被曝や宇宙空間の真空状態にも耐えることができるとされる。さらに自ら体内の水分を放出して休眠状態になることも可能で、その状態であれば10年以上経ってからでも復活できることがわかっている。

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クマムシは、イスラエルの民間宇宙団体「SpavelL」が開発した月面探査機「ベレシート」に搭載されていた。ベレシートは、人類初の月面図書館になるべく、言語データや人間のDNAサンプルをはじめとした様々なデータを収納したDVDサイズのアーカイブを搭載していた。その中に千ものクマムシも含まれていた。

SpavelLの月面探査機「ベレシート」は、スペースXの打ち上げロケット「ファルコン9」に乗って2019年2月22日に打ち上げられた。そして4月11日、ベレシートは月面着陸に失敗し大破してしまったのである。

ベレシートが地表にぶつかった衝撃で、搭載されたクマムシが月面にバラまかれた可能性をいくつもの米メディアが指摘している。月面には水がないために通常の生命活動はできないだろうが、数年後、数十年後に人類が月面に再び着陸した際、休眠状態の彼らと再会できる可能性は低くはないようだ。