メキシコ湾で捕獲したポケットサイズのサメ、実は発光する新種だった

2010年にメキシコ湾で捕獲された約14.4センチの大きさのサメが、新種のサメであることがわかった。このサメは、ヒレの近くに特殊な器官を持っており、発光する液体を出すのだという。

類似したサメである「フクロザメ」は、1979年にペルー沖の東太平洋で発見されていた。2010年2月にメキシコ湾でマッコウクジラの調査の際に捕獲した個体も「フクロザメ」とみられていたが、椎骨の数の違いや体を発光させる器官を有することなどから、これまで発見されていない新種のサメであることがわかった。

「NOAA(アメリカ海洋大気庁)」の生物学者マーク・グレイスは、2010年に集められた多くの海洋生物の標本の中でこのサメに気づいた。その後グレイスは、フロリダ大学、NYアメリカ自然史博物館、テュレーン大学の研究者らからなるチームに加わり、2013年より研究を開始した。

500種類以上いるサメの中で、3種類のサメだけが発光するための器官を有するのだという。また、確認されている前述の「フクロザメ」は、1979年にペルー沖で発見された1匹だけである。1979年のフクロザメも2010年に発見された今回の新種のサメも、1匹しか見つかっていないことから、研究者は海について人間が知っていることはまだまだ少ないのだと述べている。