地球は本当に昔より温暖化しているの?

夏になると、毎年どこかで最高気温を記録したというニュースが飛び込んでくる。

実際に日本の一部の地域では、40度を超えるなど数十年前と比較して気温が上昇していることは確かだ。だが、数千年、数十万年という長いスパンで考えた場合に、この気温は本当に最高気温と呼べるのだろうか。

恐竜の時代から現在まで、実は地球は何度も極度の温暖化と寒冷化を繰り返してきた。例えば5600万年前の北極地帯は、現代人が想像するような厳しい寒さと氷に囲まれた世界ではなく、穏やかな気候の緑豊かな土地であった。この時代は、地球全体が極度の温暖化に見舞われていたためだ。

北極や南極も、何度も氷が溶けてはまた凍るという繰り返しの中にある。そして現在、地球は再び温暖化の時期になっている。だが、ブリティッシュコロンビア大学の古生物学者、スチュアート・サザーランドがLiveScienceに語ったところによると、現在の温暖化は地球の通常サイクルとは異なっているのだそうだ。

Credit: Redcharlie on Unsplash

地球の気候は、軌道による太陽との位置関係によって、何万年もかけて変化していく。また、大量のCO2(二酸化炭素)やメタンなどの温室効果ガスが作用して、極度の温暖化となる場合がある。過去には、現在の気温よりも高い状態になった可能性もあるという。

温室効果ガスが作用した極度の温暖化は当然のことながら生き物にも大きな影響を及ぼす。地球で幾度となく訪れた、生命の大量絶滅の原因の一つとも考えられてもいるようだ。

2億2500万年前に起こった温暖化では、地球規模の干ばつを引き起こし、海洋生物の約95パーセント、陸上生物の約70パーセントが死滅したとみられている。どういった要因で発生したかは特定できてはいないが、火山の噴火による二酸化炭素や、海中の氷に閉じ込められたメタンが溶け出したことが原因ではないかと推測されている。

本来、地球の温暖化や寒冷化のサイクルは、2万年から10万年レベルの期間で起こっている。だが、今、私たちが体験している温暖化は、文明が排出した温室効果ガスにより極端に短い期間で起こっている。ジュネーブ大学の地質学者、セバスチャン・カステルトーは、現在の気候の変動は過去のサイクルの中の動きとは異なっているため予測が難しいとも述べている。

地球の長い歴史で考えると、気温が上昇すること自体はごく当たり前のことだった。だが、現在の文明がもたらした温室効果ガスによる急激な気温の変化は、誰にとっても健全なものではないようだ。