いつも食べているバナナ、食卓から消えるかも…世界中に広がる「新パナマ病」の脅威

最も身近なフルーツと言えばバナナをあげる人は少なくないだろう。だが、そんないつも食べているバナナが食べれなくなる可能性がでている。

年間、1000億ものバナナが世界では消費されているが、その中で最も流通しているバナナの品種「キャベンディッシュ」が、深刻な植物の病気「新パナマ病」の脅威に晒されている。

キャベンディッシュは世界で流通しているバナナの50%を占めると言われる。キャベンディッシュのような種のないバナナは「株分け」という同じ遺伝子の個体を増やす繁殖方法を持つ。株分けして生まれた個体は言わばクローンのようなものであるため、一部が病原菌に感染すると畑全体にあっという間に広がってしまうのだ。

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1950年代まで主流だったバナナは「グロスミッチェル」という品種だった。だが、フザリウム属真菌による「パナマ病」がグロスミッチェルの間で広がってしまった。そこで、パナマ病に強いキャベンディッシュの栽培に世界中で切り替えていったという歴史がある。

そして現在、「新パナマ病」という病原菌の変異体によって、キャベンディッシュが脅威に晒されている。パナマ病同様に薬品などによる感染防止も困難な新パナマ病は、世界各地に広がりつつある。各研究機関が新パナマ病に強い品種の開発を行なっているものの、味などに課題が残されている状況だとしている。

「新パナマ病」の広がりを食い止めなければ、いつも食べているバナナは食卓から消えてしまうかもしれない。