あなたでも予言者になれる!?予言に必要な3つの要素

 

 

「予言なんてバカバカしい」と思われる方も多いと思います。

しかし、現に予言は世界に大きな影響を与え、予言者として名を馳せている人物も大勢存在します。では、それはなぜなのでしょうか。今回はその謎を解き明かしていきましょう。

 

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる…

まずは、アメリカの占星術師「ジーン・ディクソン」について見ていきましょう。

ケネディ暗殺を予言したとされ有名となった彼女ですが、他の彼女の予言の多くは外れています。上げるとキリがありませんが、金門島(きんもんとう)と馬祖島(ばそとう)を巡る争いが1958年に第三次世界大戦の引き金となり、1985年ごろ地球規模の大災害を起こす彗星が大西洋に落下、2005年には中国が戦争で北欧諸国を侵略しているなどです。

ある天文学者の検証によると、ジーン・ディクソンの予言的中率は、たったの10.4%だと言います。この的中率だと世界的な予言者とはとても言い難いですよね。

では、なぜ彼女が予言者として囃し立てられるのでしょうか?

テンプル大学の数学者ジョン・アレン・パウロスは、予言について多くの外れた予言が忘れられ、数少ない当たった予言に注目が集まる傾向があると分析しています。彼女のようにありとあらゆる予言を用意しておけば一つくらいは当たります。あとは当たった予言のインパクトで外れた予言は忘れ去られるというわけです。

 

悪い予言はすぐに忘れてしまう

 

また、認知心理学者の菊池聡(きくち さとる)氏は、予言には「良い予言」より「悪い予言」の方が多く、悪い予言が外れても文句を言う人がいないから誰も覚えていないと言及しています。確かに予言には「地震」「火山噴火」などのネガティブなものが多いです。

悪い予言の代表例が「終末予言」です。いわゆる世界の破滅を予言したもので、有名なものに「ノストラダムスの大予言」があります。”1999年7月に恐怖の大王によって人類が滅亡する”として世間を騒がせたあれです。

今聞くと冗談のような話ですが、当時多くの人が地球の終わりを信じ、各地で学校や会社を辞める人が続出、「核シェルター」を作る会社への問い合わせも殺到したそうです。

また、終末予言にはマヤ暦を元にした人類滅亡説、聖書を元にした終末予言、ピラミッドの通路の寸法を元にハルマゲドンを予言したものまであり、枚挙にいとまがありません。

 

期限と表現を明確にしない

 

では、実際に当たったとされる予言についても検証してみましょう。盲目の予言者「ババ・ヴァンガ」の的中率は80%以上と言われ、予言の多くがブルガリア政府によって国家機密扱いされているほどの人物です。

「鉄の鳥の攻撃によってアメリカの兄弟は落ちるでしょう。茂みで狼達が吠え、無垢な人々の血が流れるでしょう」

これはアメリカ同時多発テロを予言したものとして特に有名な予言です。鉄の鳥が飛行機、アメリカの兄弟がツインタワー、さらに茂み(bush)はブッシュ大統領のことを意味していると言われています。

これが予言されたのは1989年。だとしたらこれは予言的中と言えるような気がしますよね?ですが、これは期限と表現を明確にしないことで予言が的中したかのように見せる手法によるものです。

期限を指定しない予言は”当たるまで有効”という性質があります。つまり、外れることがありません。また「どうにでも解釈出来るように曖昧に書かれている」ため、例えば鉄の鳥を銃弾と解釈すれば、銃乱射事件の予言とすることも可能ということです。

このように曖昧な言葉を使って、後から都合のいいように解釈できる表現のテクニックを「マルチプルアウト」と言います。

例えば私が「2019年は日本にとって大きな災いの年になるでしょう」と言ったとします。予言っぽく言いましたが、日本は大雨や台風、地震などの自然災害が毎年のように発生するので、この予言はほぼ当たってしまいます。

いかがだったでしょうか?

予言についてダメ出しをした感じになってしまいましたが、占いにしろ予言にしろ、理解して話半分、エンターテイメントとして楽しむ分には良いものなのかもしれません。