コンビニおにぎりのヒットさせた意外な具とは

皆さんの好きなおにぎりの具はなんだろうか。

定番の梅やサケをはじめ、肉巻きおにぎりや赤飯など、具にとどまらず、昨今様々な種類のおにぎりがコンビニ各社から発売されている。今やその売り上げは年間50億個以上と言われるコンビニおにぎりだが、ここまで普及したのはいつからなのだろうか。

おにぎりの起源は「屯食(とんじき)」という、玄米を蒸して鶏卵型(けいらんがた)に握り固めたもので、確認できるだけでも平安時代には食べられていたという。また戦国時代には兵士の食料、江戸時代には旅人の「弁当」として重宝されていた。ちなみに海苔を巻くようになったのも江戸時代からと言われている。

そんな長い歴史を持つおにぎりがコンビニで発売され始めたのは今からおよそ半世紀前の1970年代のことになる。ところが当時はまだおにぎりを買って食べるという考えがなく、ほとんど売れなかったと言う。

しかしその後、ある2つの発明をキッカケにコンビニおにぎりが一気に注目されることになる。

一つはこの「包装フィルム」の登場だ。1978年にセブンイレブンは白米と海苔の間をフィルムで仕切り、食べる直前に海苔を巻くおにぎり「手巻きおにぎり」を発売したのだ。

それまで家庭で握られていたおにぎりは海苔がしっとりしていたのに対して、直前に海苔を巻くことで生まれた「パリッ」とした食感が受け、一躍大ヒット商品となった。この包装フィルムの登場は革命的で、おにぎりは握るものからコンビニで買うものへと変化していくことになる。

そしてもう一つの発明が1983年に登場した「シーチキンマヨネーズ」だ。それまでになかった新しい具材で大ヒットし、おにぎりはコンビニの主力商品にまで成長することとなった。

その後も新しい味の登場や製法の工夫で独自の進化を続けるコンビニのおにぎりだが、最近パッケージが少し変わったのをご存知だろうか。

よく見てみると、具材の英語表記と具材をイメージできる写真がプリントされているのが分かるだろう。急増している訪日外国人にも中身が何なのかわかるように配慮されているのだ。

もともとおにぎりは食欲をそそらない黒色をしているのが原因で海外では敬遠される傾向にあったというが、日本食の普及でおにぎりへの抵抗感がなくなってきているようだ。実際にシンガポールやベトナムなどにおにぎりの専門店が相次いでオープンするなど、おにぎりの国際化が進んでいる。

今や国民食となったコンビニおにぎりは、近い将来、サンドウィッチやハンバーガーのように世界中で愛される食べ物になっているかもしれない。