背の高さは遺伝で決まる?みんなが気になる身長の秘密とは

「あと少し、10センチでいいから身長が欲しい!」
そう考えたことがある人も少なくないのではないだろうか。今回はそんな身長に関する「背の高さは遺伝で決まる」、「牛乳を飲むと背が伸びる」、「寝る子は育つ」の3つの説について、その真偽を検証したい。

まずは、有名な「牛乳を飲むと身長が伸びる」という説について見ていこう。「牛乳を飲まないと大きくなれない」等、両親に言われたことがある人も多いのではないだろうか。実は、これは本当だ。ただし、役に立っているのはカルシウムではなく、タンパク質だという説が有力になっている。

なぜ人の背は伸びるのか、それを一言で説明すると「骨が伸びるから」ということになる。より具体的にいうと骨一本一本の両端にある「骨端線(こつたんせん)」という軟骨部分が成長することで骨が伸びる仕組みになっている。そして、この骨端線の原料となるのが肉や魚などに含まれるタンパク質なのだ。

そして、ここにタンパク質と身長に関する興味深いデータがある。縄文時代から現代まで時代ごとに平均身長を比較すると、最も身長が低いのは実は江戸時代なのだ。これは狩猟生活で獣肉中心の食生活だった頃と比べると、江戸時代は米中心で獣肉をあまり食べなくなった結果動物性タンパク質が減り、身長が低くなったと考えられている。


では「寝る子は育つ」というのはどうだろうか。

この説については多くの専門家が支持している。アメリカ・ウィスコンシン大学が子羊の足で調査した結果、骨の成長の少なくとも90%は、子羊が眠っているか横になっている時に起こったと言う。

これは睡眠時に分泌される成長ホルモンが骨の成長に大きな影響を与えると考えられているからだ。この成長ホルモンは眠りについてから最初の3時間が分泌のピークと言われている。

では最後に遺伝について見ていこう。

マサチューセッツ工科大学とハーバード大学の共同研究チームは身長がどれだけ遺伝の影響を受けるか?を研究し、2014年に科学誌「Nature Genetics」で論文を発表した。ヨーロッパ、北米、オーストラリアなどから25万人分の遺伝データを集め分析した結果「身長は80%が遺伝で決まる」ことを突き止め、世界的に話題になった。

余談だが、両親の身長が遺伝することを前提として子供の最終的な身長を予測する計算式があるので良ければ試してみてほしい。

  • 男性の場合「(両親の身長の合計+13)÷2+2」
  • 女性の場合「(両親の身長の合計−13)÷2+2」

これはもちろんあくまでも予測なので、この数字より低くなることもあれば、高くなることもある。