世界の砂漠と明日から使えるサバイバル術!これで砂漠に取り残されても大丈夫…?

砂漠。それは人間が生活することが容易ではない砂の世界。

その特殊な環境は人の存在を拒んでいるようだが、時としてみせる美しくも雄大な風景が多くの人の心を掴んで離さない。冒険家のベア・グリルスやエド・スタフォードも、幾度となくサバイバルに挑んでいる砂漠。本稿では、ベアとエドが訪れた砂漠を中心に、魅力や危険性、生き残るための知恵などを紹介する。

 

目次

  • アフリカ北部 サハラ砂漠
  • アメリカ モハーヴェ砂漠
  • モンゴル・ゴビ砂漠
  • エチオピア ダナキル砂漠
  • 砂漠でサバイバル食
  • 砂漠で寝泊まり

 

アフリカ北部 サハラ砂漠

Credit: Patrick Schneider on Unsplash

世界で最も有名な砂漠の1つであるサハラ砂漠。モロッコ、エジプトをはじめ、11カ国をまたぐ広さを持つ。その面積はなんと900万平方キロメートル以上で、高温の砂漠地帯としては世界最大だ。(低温地域も入れると世界最大の砂漠地帯は南極である)

夏場は40度から50度近くまで気温は上がるが、冬の夜間の最低気温は氷点下まで下がる。世界で最も暑い地域と言われているが、実は雪が積もることもあるのだ。過去40年で積雪が3度観測されており、最近では2018年1月に観測されている。

「サハラ」はアラビア語で「砂漠」を意味する。

 

アメリカ モハーヴェ砂漠

Credit: Derek Thomson on Unsplash

映画『バグダット・カフェ』の舞台としても知られる、アメリカのモハーヴェ砂漠。この砂漠は、カリフォルニア州、ネバダ州、アリゾナ州、ユタ州の4つの州をまたぐ6万平方キロメートル以上の面積を持つとも言われる広大な砂漠だ。カジノで有名な都市ラスベガスもモハーヴェ砂漠の中に位置する。

気温は摂氏49度を超えることがよくあり、最高気温は56度を記録している。この最高気温は、人が長時間生存することはできないレベルだ。最近では、AppleのmacOS「Mojave」として名前が使用されたことによって、世界中でその知名度を押しあげている。

 

 

モンゴル・ゴビ砂漠

Credit: Patrick Schneider on Unsplash

モンゴルにあるゴビ砂漠は、総面積130万平方キロメートルと、世界で6番目に大きい砂漠だ。砂丘は全体の3%以下しかなく、ほとんどが岩場や乾燥地帯となっている。夏場の気温は40度を超えるが、冬の気温はマイナス40度まで下がる。

太古の昔は緑が多い地域だったため、大小様々な種類の恐竜の化石が発見されている。白亜紀後期のものとされる、ヴェロキラプトルとプロトケラトプスが格闘した後と思われる化石も発見されている。

ヴェロキラプトルとプロトケラトプスが闘って死亡した姿に見える化石 Credit: Creative Commons

 

エチオピア ダナキル砂漠

Credit: Torsten Martens on Unsplash

ダナキル砂漠は、アフリカ大陸のエチオピアとエリトリアに広がる13万平方キロメートルの面積をもつ砂漠だ。火山があり、日中の気温は50度を超え、地球上で最も暑い場所の1つである。

広大な岩塩地帯があり、その採掘はダナキル砂漠に住む者たちの主産業となっている。

 

砂漠でサバイバル食

ベアやエドが砂漠で生き抜くために食料にしていた生き物などを紹介しよう。

 

トカゲ

砂を泳ぐように移動するトカゲ「クスリサンドスキンク」。頭を切り離せば食べることができる。栄養は豊富だが味は期待できない。

 

クモ

10本足のクモ「ヒヨケムシ」は、強靭な顎を持っている。頭と前足を切り取れば食べることができる。タンパク質は豊富だが、美味しくはない。

 

甲虫

サハラ砂漠に生息する甲虫は、タンパク質と砂漠地帯での生存率に大きく関わる塩分が摂取できる。こちらも味は期待できない。

 

サソリ

サハラ砂漠に生息するサソリ「イエローファットテールスコーピオン」の鋭い尾節には、人間をも死に至らしめるほどの猛毒がある。刺された場合は、6時間以内に治療できないと死亡する。だが、尾節さえ切り落としてしまえば、食べることができるのだ。味は美味しくはない。

もし砂漠で猛毒サソリに刺されてしまったら、傷口を洗い、安静にし、迅速に治療を受けよう。傷口の上を抑えて毒のまわりを遅くすれば内臓を守ることもできる。傷口から毒を吸い出そうとする行為は、逆に毒のまわりを早めてしまうので危険である。

サハラ砂漠の遊牧民は、猛毒サソリに刺された傷口を死にかけた犬の腹に入れ、腹中の酸で毒を中和させるという治療法を持っている。だが、この方法を実践するにはあらゆる面で容易ではないだろう。

 

ラクダ

ラクダは、その特徴的なコブが緊急時の食料となる。コブの部分は脂肪でできているため、殺すことなく切り取って食料にすることができるのだ。当然、他の肉も食料にできる。

 

ネズミ

ゴビ砂漠の岩場の穴の中にはネズミが生息している。捕まえたネズミを加熱処理すれば、食料にすることができる。また、同じ地域に生息するハリネズミも火を通せば食べることが可能で、味も良い。

 

水分

サハラ砂漠では、ラクダにある3つの胃には水が溜まっていることがある。死んだばかりのラクダであれば、その胃に溜まった水を飲料水にすることも可能だ。胃の消化途中の内容物から水分を絞り出すこともできるが、飲むことが困難なほどに臭い。

ゴビ砂漠では、水分を含んだ肉厚の葉を持つ植物を潰すと酸味のある汁が出てくるので喉の渇きを癒すことができる。

 

 

砂漠で寝泊まり

日中の凶悪な日差しから身を守る手段として、尿をかけた衣服を頭に被って防ぐ方法がある。数時間は効果を得ることができるだろう。

また、砂漠の真ん中で寝なければならなくなった場合、夜間の急激な冷え込みで体温が奪われないようにしなければならない。砂の上にナツメヤシの葉でベッドを作るなどしておくと安心だ。また、枯れ木などを使って焚き火の用意もしておいた方が良い。着火のために事前に火打ち石を用意しておくと良いだろう。

日が暮れる前に、男性の尿を周辺に撒いておけばジャッカル除けとなる。これは男性ホルモンが少ない女性の尿では効果が期待できないとされる。

 

Credit: Patrick Schneider on Unsplash

今は世界中の砂漠に誰もが足を運ぶことができ、快適な観光すらできるようになった。

だが、不測の事態であなたが砂漠に取り残されてしまった時、ベアやエドのサバイバル術が生き残るための助けになるかもしれない。