「このままだとバーバリーにとっても不幸だから、安楽死させようと考えているわ…」

そう語るのは7歳のネコ、バーバリーの飼い主のミシェルです。バーバリーは年をとるにつれて耳と目が不自由になると、家族が近づけないほど凶暴になったり、あちこちに粗相をしたりするようになったというのです。
一方で娘のリンディはバーバリーの安楽死に断固反対し、ミシェルと口論になっていました。それは、リンディがかつて自殺を考えるほど思い悩んでいた時に支え、立ち直る機会を与えてくれたのが他ならぬバーバリーだったからです。
2人は精神的にも肉体的にも疲れ果て、今にも限界に達しそうになっていました。

そんなバーバリーと飼い主たちを救うべく彼らのもとを訪れたのは、夜はミュージシャン、昼はネコの専門家として活動しているジャクソン・ギャラクシー。スキンヘッドに濃いヒゲ、派手なタトゥーが彼のトレードマークです。今までにも多くのネコを救ってきたジャクソンは今回もこの難問を解決できるでしょうか。
まず、いつものように2人からの詳細な事情の聞き取りからスタートします。実はジャクソンもリンディ同様ネコと出会うまでは自殺を真剣に考えるほど思いつめていた時期がありました。そのためリンディから自殺についての話を聞いたジャクソンは、自らの体験を告白するとともにバーバリーとリンディたちを助けることを固く決意するのでした。

そして、ヒアリングを終えたジャクソンは家族も知らなかった驚きの事実を明らかにします。おもちゃで遊ぶことでバーバリーに今なお視力が残っていることが分かったたのです。これによってジャクソンは安楽死の必要がないことを確信し、トイレを各部屋に置くこと、バーバリーが1人でも遊べる玩具を与えることをアドバイスとして2人に与えます。
しかし、母のミシェルは「そんなことで改善するとは思えない」となお懐疑的です。果たしてバーバリーは元の優しい姿に戻ってくれるのか、この一家の運命はジャクソンの手腕に託されました。