知らないと危険!ブルーライトの危険性とその対策

ブルーライト、最近よく聞くワードだがその詳細な定義まで知っている人は少ないのではないだろうか。

Credit: Discovery Communications

ブルーライトとは、人間の目に見える可視光線のなかでは最も波長の短い青い光の部分のことだ。上の画像で見てもらえばわかるように、人間の目に見える範囲で紫外線に最も近いのがブルーライトなのだ。

紫外線は目の痛みや充血、白内障を引き起こすこともあり、紫外線に近いブルーライトもこれまで目に悪影響を与えるのではないかと考えられてきた。

そして、いまアメリカで「ブルーライトは目に悪いのか」ということについて大論争が巻き起こっているのだ。

きっかけは2018年7月にオハイオ州立大学のアジス・カルナラスン博士が論文の中で、スマートフォンやパソコンなどが発するブルーライトは網膜の損傷を引き起こし、加齢黄斑変性症の進行や失明を早める恐れがあると発表したことだ。

これに真っ向から反論したのが米国眼科学会だった。同学会は翌月に「スマートフォンのブルーライトで失明しない」と発表したのだ。同学会はカルナラスン博士の研究はラットでの動物実験に過ぎず、その結果をそのまま人間に当てはめることは出来ないと述べ、また失明について「あり得ない」と断言した。

ただ、事の是非についてはまだ研究が進んでおらず、ハッキリとした結論は出ていないようだ。

一方で、夜に長時間スマートフォンなどのブルーライトを浴びることは健康に悪いことは既に明らかになっている。

人間はサーカディアンリズム、いわゆる体内時計によって生活している。ところが、ブルーライトを浴びるとたとえ夜でも脳が朝だと勘違いし、睡眠を促進するメラトニンの活動を阻害してしまうのだ。最悪睡眠障害に発展してしまう恐れもある。

ハーバード大学が行った研究によると、ブルーライトを6時間半浴びるとサーカディアンリズムが3時間ずれるという。

そして、サーカディアンリズムの乱れは免疫機能の低下や生活習慣病、うつ病などの精神疾患にも発展する可能性があると言及した。

しかし、だからといってブルーライトを完全にシャットアウトするような生活をおくることは現代社会では極めて困難だ。

そのため、PCなどの作業中には小休止を挟むようにしたり、寝る前には極力スクリーンを見ないようにするなど、無理のない範囲でブルーライトとうまく付き合っていく必要がありそうだ。