最強の冒険家ベア・グリルスのすべて…特殊部隊SASから冒険家へ、そして数々の新記録を樹立したその人生

ベア・グリルス。世界を代表するサバイバル冒険家である。

ラクダの死体を生で食べた後にテントにしたり、ジャングルで捕まえたイモムシやナメクジを食べたりと、ありとあらゆるサバイバル術を披露して世界中を驚かせている。

本稿では、ベアニキの愛称とともにネットユーザーにも愛されている彼の生い立ちから、ディスカバリーチャンネルとタッグを組んでアメリカ進出を果たした人気番組『サバイバルゲーム』、そして現在の活動までご紹介しよう。

 

目次

  • ベアの生い立ち
  • 特殊空挺部隊SAS入隊するもケガで除隊へ
  • SASを辞め、冒険の日々へ
  • ディスカバリーチャンネルとの仕事
  • ベアのサバイバルアカデミー
  • 多忙な日々を送るベア

 

ベアの生い立ち

ベア・グリルスことエドワード・マイケル・グリルスは、1974年6月7日、ロンドンで生まれた。ベアの父は元イギリス海兵隊員で政治家であった。

愛称としてとなっている「ベア」は、彼が生後一週間の時に姉がつけたニックネームだ。

ベアは8歳から13歳頃までスカウトに入団していた。スカウトで学ぶこと以外にも、登山や船の知識を父から教わっていた。ベアにとってこの頃のもっとも思い出深いできごとは、王立ヨット隊の本拠地としても有名なイングランド南部のワイト島で、特徴的な島の崖を登ったことと、父と一緒にボートを作ったことだと語っている。

Credit: Creative Commons

 

特殊空挺部隊SAS入隊するもケガで除隊へ

1994年、過酷な試験を乗り越え、ベアは英国陸軍特殊空挺部隊「SAS(Special Air Service)」の隊員となった。SASは、『S.A.S. 英国特殊部隊』としてテレビドラマ化されたり、ビデオゲーム『コール オブ デューティー』シリーズや『レインボー シックス シージ』に登場するなど、世界的に知られる特殊部隊だ。

ベアは第21連隊に配属され、戦闘やサバイバルの訓練を受けた。だが、アフリカ南部でのパラシュート事故によって背骨を三箇所も骨折し、治療のために軍の医療施設「ヘッドリーコート」に送られることとなる。

二度と歩けないかもしれないと言われていた中で、ベアは諦めずにリハビリに励んだ。そして回復したベアは、23歳の5月16日、ネパールのアマ・ダブラムからエベレスト登頂に挑んだ。ベアは標高22,000フィートまで登りきり、エベレストを登頂した最年少のイギリス人としてギネスブックに登録された。

 

SASを辞め、冒険の日々へ

SASを除隊したベアは数多くの冒険をスタートさせた。それは自身の限界を知るためだったり、チャリティー活動だったりと様々だ。

Credit: Bear Grylls via Facebook

2003年には、ジェットスキーでイギリス諸島を一周を目指すチームを成功に導いた。その後も、英国海軍のサポートを受け、複合艇による3500マイルにも及ぶ北大西洋北極海の航海を成功させるなど、多くの成果を出していった。

イギリスで人気者となったベアは、エベレストを題材としたテレビコマーシャルなどに出演するようになっていく。

Credit:
Bear Grylls Survival Academy via Facebook

2005年には、野外でのフォーマルディナーパーティの世界記録に挑み、気球を用いて高度7000mを超える場所でのディナーを実施している。

同年、これまでの活躍が評価されたベアは、イギリス海軍より名誉職が与えられ、中尉となった。

 

ディスカバリーチャンネルとの仕事

Credit: Discovery Channel

イギリスではすでにスターだったベアだが、2006年からスタートした番組『サバイバルゲーム(Man vs Wild)』でディスカバリーチャンネルとアメリカのゴールデンタイムに進出することになる。極限環境でのサバイバル術を紹介するこの番組は、アメリカの視聴者の心を鷲掴みにし、大ヒットとなった。

当時はYouTubeが始まって1年しか経っていなかったが、ベアが象の糞を絞って飲料水にしたり、自分の尿を飲んだり、羊の眼球を食べるといったシーンは、オンライン上でも大きな話題となっていた。

 

ベアのサバイバルアカデミー

もしあなたがベアのようなサバイバル術を身に付けたい場合、ベアが主催するサバイバルアカデミーを受講するといいかもしれない。これはイギリス各地とアメリカ・ニューヨーク州で行なっている短期のサバイバル教習で、18時間から5日間のコースと、十代向けの6日間のサマーキャンプがある。

どのコースでも、ベアが実践してきたサバイバルの知識をインストラクターから実際に体験しながら学ぶことができる。もちろん、『サバイバルゲーム』でベアがやっていた野生動物の捕まえ方や、どんな虫が食べれるのかといったものもだ。テレビでしか見ることがなかったようなサバイバル術を自身で体験できる、またとない機会を得ることができる。

 

多忙な日々を送るベア

テレビの出演以外では、南極大陸から北極圏までに及ぶ探検で世界新記録を樹立し、250万ドルにも及ぶ世界中の子供達のための資金を集める活動なども行なっているベア。そして、これまでのサバイバル体験を記した数多くの本を執筆中でもある。

今日もベアは世界中を駆け回り、大忙しなのである。