世界でも通じる日本発フードに、「スシ」、「テンプラ」などがあるが、そこに今加わろうとしているのが「オニギリ」だ。料理としても、軽食や子どものおやつにもなり、具材のアレンジを楽しめるとあって、「ライスボール」という英語だけでなく「Onigir」が今世界中で人気を呼んでいる。
そんな中、日本では思いもよらない形で進化を遂げているおにぎりもある。そんな世界のユニークなおにぎりを紹介しよう。
インスタント麺で作った「インドネシア風おにぎり」
インドネシアで絶大な人気を誇るのが、インスタントのミーゴレン「インドミー」。このインドミーは、あまりの人気っぷり過ぎて、ドーナツの生地に混ぜ込んだり、思わぬ料理のアレンジに使われているのだが、ついにおにぎりにも形を変えてしまった。
しかもインドミーが使われているのは、おにぎりの具ではなく、メインとなる米の方だ。それをキレイな三角形に整えて、海苔で包んでいる。
インドネシアでインドミー人気が衰えない限り、このインドミーおにぎりも、ある一定のファンを獲得できるのかもしれない。

具が奇抜!日本では絶対食べられない「ドイツ流おにぎり」
ドイツのおにぎりは、具のアイディアがとてもユニークで、日本では食べられないようなものばかりだ。ドイツのスーパーなどで販売されているおにぎりメーカーでは、「アボカドーパクチーライム」、「日本風ピーナッツ」、「カボチャとごま」などのメニューがラインナップ。
日本では定番の「梅干し」、「シャケ」、「ツナマヨ」なんてものは見当たらない。見た目は日本のおにぎりとほとんど変わらないのに、食べてビックリ。面白い食の発見ができそうだ。

ハワイの「スパムむすび」
日本から多くの移民が暮らしていたハワイでは、昔からおにぎりを食する習慣がある。ただし、「おにぎり」という呼び名ではなく、「Musubi」と呼ばれている。そして、ハワイで古くから人気の食材、スパムと組み合わせた「スパムむすび」は、ハワイのソウルフードとも言える。スーパーの惣菜コーナーだけでなく、コンビニエンスストアでも販売されているほどだ。
ソテーしたスパムを俵型にしたごはんの上にのせて、店によっては卵焼きやアボカドを挟んだりする。
そんなハワイのスパムむすびが、海をわたりポートランドでも知られている。ハワイ出身のオーナーが、ポートランドで「スパムむすび」などを注文できるおむすび屋を開いているからだ。

世界を旅したときに、その国に「おむすび」があるか確認してみるのも面白いかもしれない。
Makiko Sato*Discovery認定コントリビューター
雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。