さあ、歩き出そう!ウォーキングは脳の血流を促すとの研究結果

歩く。ただそれだけで脳に良い効果が期待できるそうだ。

ウォーキングが体にいいことづくめなのは周知だが、体幹トレーニングや体重管理以外にも大きなメリットがあるのをご存知だろうか?ニューメキシコハイランズ大学の研究によれば、歩く時に足の裏にかかる負荷は体中の動脈を伝って脳への血流を促すそうだ。

散歩に出かけたり、軽くジョギングしてから仕事を始めると驚くほど頭が冴えて集中が持続するのはそのためだろうか。

アイディアに煮詰まった時、どうも気分が乗らない時、プレッシャーを抱えていてどうしても目の前のタスクに集中できない時……、そのような局面でこそあえて仕事場を離れて歩く。それだけで、重苦しい世界がおのずと軽くなるような気がする。そのからくりはどうやら脳血流にあるようだ。

 

サイクリングよりもウォーキングが吉

つい最近まで脳血流は無意識のうちに制御され、運動などによる血圧の変化には影響されないと考えられてきた。ところが、ニューメキシコハイランズ大学がランニング時に足の裏へかかる圧力が血流の逆行を促し、心拍数とストライドにシンクロするかたちで脳血流を変化させることをつきとめた。

Credit: StockSnap / Pixabay

ウォーキングでも同様の効果がないか調べてみた結果、ランニングと比べると負荷が軽いものの脳血流が上がることが確認できたそうだ。実験では12人の健康な若者に協力してもらい、一定の速度(秒速1メートル)で歩く時と、安静にしている時とでは右脳と左脳の両方で脳血流に変化が出ることを確かめた。

驚くことに、サイクリングは足の裏に同じような負荷がかからないために血流効果はみられなかったそうだ。ウォーキングより運動量を伴うサイクリングよりも、じかに地面を踏みしめて歩くことが血の巡りをよくするそうだ。

Credit: StockSnap / Pixabay

 

さあ、歩き出そう

なにも新年の抱負に高い理想を掲げずとも、ただウォーキングを取り入れるだけで今よりもっと健康的な体とスッキリした頭が手に入れられる。新年早々、ぜひとも習慣化していきたいところだ。

 

山田 ちとら

*Discovery認定コントリビューター

日英バイリンガルライター。主に自然科学系の記事を執筆するかたわら、幅広いテーマの取材やインタビューにも挑戦中。根っからの植物好き。今年こそはランニングを続けたいと思っている。 https://chitrayamada.com/