クリスマスシーズンに地球に最接近した1.6kmサイズの小惑星…地球への影響はあったのか

クリスマスの時期に地球に最接近されることが予想されていた小惑星「2003 SD220」。

過去には地球と衝突するのではという最悪のシナリオも考えられていたが、今回の小惑星の最接近は地球に何らかの影響を及ぼしたのだろうか?

2003年9月、米アリゾナ州のローウェル天文台ではじめて2003 SD220は観測された。特徴的な形状のこの小惑星は、1マイル(1.6キロメートル)ほどの大きさを持ち、小惑星としては珍しい非主軸(non-principal axis)の複雑でゆっくりとした回転をしていると推測されている。その周回軌道は地球に急接近する恐れがあったため、2003 SD220は「潜在的に危険な小惑星」に分類されていた。

12月21日にNASAが発表し、「泳ぐカバの水面から露出した部分」に似ているとされた2003 SD220のレーダー画像は、12月15日から17日にかけて、米国のゴールドストーン深宇宙通信施設とグリーンバンク望遠鏡、プエルトリコのアレシボ天文台で行われた観測によって得られたものだ。

2003 SD220は、2018年のクリスマスシーズンに地球に最も接近すると予測されていたが、12月22日、地球から290万キロメートルも離れた安全な地点を通過した。この通過地点は、地球と月の距離の7倍以上も離れている。今回は、400年以上続いている接近の中で最も地球に近づいたとされるが、人類の脅威となる状況にはならなかったようだ。

また、「潜在的に危険な小惑星」とされてきた2003 SD220は、レーダー測定などによって2070年の接近までは地球への影響がないことが確認されている。