カエルのモテる条件はシティーボーイであること…オランダ研究グループ調査

カエルのメスはどうもシティーボーイを好むらしい。

これを示唆する研究結果が、オランダのグループから報告された。

 

シティーボーイの魅力とは!?

シティーボーイの魅力はその声にある。

Wouter Halfwerkらのグループは、中南米に生息するトゥンガラガエルを対象に研究を開始した。

パナマ運河付近の都市部と森林に住む、カエルの鳴き声を録音し解析したところ、都市部に住むオスは森林に住むオスと比較し、鳴き声の回数が多く、また複雑な鳴き声を示すことが明らかとなった。

この都市部のカエルと森林に住む田舎のカエルの鳴き声を実験室にいるメスのカエルに聴かせたところ、メスの75%は都市部のカエルの声を好んだという。

Credit : Creative Commons

 

なぜシティーボーイは声がいいのか??

カエルは鳴き声が目立ち過ぎると、鳥や蛇などの捕食者にみつかり、食べられて可能性がある。

田舎のカエルにとって、鳴き声を大きくしたり、多数鳴いたりすることは、捕食者に見つかるリスクを増大し、生命を危機にさらす可能性がある。

都市部は森林と比較し、これら捕食者の存在が少ない。そのため、鳴き声をアレンジすることで、生命が危機に直結するリスクは少ない。

このような環境の違いから、都市部のカエルは鳴き声にバリエーションを持たすことができた可能性が考えられている。

Credit : Creative Commons

 

シティーボーイは田舎でも生き残れるのか!?

素敵な声を持つ都会のトゥンガラガエル。

一方で、その声の魅力は捕食者の多い田舎では生命を危機にさらす可能性がある。

都会育ちのカエルは田舎で生き抜くことは出来るのだろうか?

Wouter Halfwerkらは、都会育ちのカエルを森林の生息地へ、森林育ちのカエルを都会の生息地へそれぞれ移動させ、それぞれのカエルの鳴き声を検証した。

すると都会育ちのカエルは、森林の環境下では、鳴き声の複雑性や回数が抑制されたという。

一方、今回の実験期間においては、田舎育ちのカエルが都市部にいっても鳴き声が変化することはなかったという。

Credit : Creative Commons

都市部のカエルは単なる目立ちたがり屋のシティーボーイではなく、環境を分析し進化した。

新たに身に付けた技能が彼を魅力的にしているのだろう。

池田あやか

*Discovery認定コントリビューター

大学では薬学を専攻。科学の面白さを伝えようと、見て楽しい・触って楽しい科学イベントやサイエンスライターをしている。最近のお気に入りはモルフォ蝶の羽の構造色を利用したピアス。