飛行機に牽引してもらう空のサーフィン「ウイングボード」…七転び八起きで今も開発中?

雲を波に見立てて、空の上でサーフィンができたら……。

そんな夢のような話を叶えようとしているのが、米アラバマ州をベースとするワイプアビエーション社の「ウイングボード(Wingboarding)」だ。

Credit: Wyp Aviation vis YouTube

ウィングボードを考案したのは、ワイプアビエーション社の創設者、アーロン・ウィシンスキー氏。彼はパデュー大学で航空工学の修士号を取得したのち、10年ほど試験飛行機のテストパイロットを務めていた。この経験をもとにウィシンスキーはワイプアビエーション社を設立した。

ウィシンスキーは、1990年に放送されていたテレビアニメ「テイルスピン」に登場する架空の乗り物から着想を得て、飛行機がボードを牽引するスタイルを考案した。縦長のサーフボードに対して横長であるウィングボードは、映画『風の谷のナウシカ』に登場するメーヴェにも似ている。

Credit: Wyp Aviation vis YouTube

開発初期には実物の40パーセントほどの大きさのバージョンを制作し、飛行のテストを実施。2014年に資金調達のためのクラウドファンディングを行なっているが、これは目標額の1/5に届くこともなく終了している。だが、ウィシンスキーらは独自に資金を調達し、開発を進めていったようだ。

Credit: Wyp Aviation vis YouTube

2017年になると、オンタリオ工科大学と共同で開発している動画を公開。実物大の試作機が公開され、室内の研究施設での人が乗った状態での浮遊テストに成功している。

Credit: Wyp Aviation vis YouTube

その後、出演者が投資家にプレゼンをして出資を募るという内容の人気テレビ番組にウィシンスキーは出演したが、残念ながら出資を受けることはできなかった。

現在は、公式サイトやSNSで情報が更新されていないが、2013年のクラウドファンディングで失敗した時のように、水面下で実現に向け動いているのかもしれない。