間もなく地球に接近!ウェルタネン彗星を肉眼で見るためには…

夜空にぼんやりと輝き、長い尾をひくような姿から「ほうき星」と呼ばれる「彗星」。主成分が氷である彗星は、太陽に近づくと熱で氷が蒸発し、それと共にガスと塵も放出されるため、ぼんやりとした淡い光に包まれるように輝く。

そんな彗星を12月中旬、地球から肉眼で見ることができる。ウェルタン彗星が地球に接近しているのだ。

 

ウェルタネン彗星が最も明るく輝くのは12月16日

ウェルタネン彗星(46P/Wirtanen)は、1948年に天文学者カール・ウェルタネンによって発見された。木星族の5.4年周期の彗星だ。ウェルタネン彗星の軌道は太陽にとても近く、2018年12月16日に最も太陽に近い位置に到達する。そのため、この日は一段と明るく光り輝いて見える。

 

できるだけ暗い中で夜空を見上げよう

観測環境が整った中で、人が肉眼で見ることができるのは6等級の彗星と言われているが、今回のウェルタネン彗星の明るさは3等級(等級の数が小さいほど、明るく輝く)。このウェルタネン彗星は、活動的な彗星で同じサイズの彗星に比べて明るい傾向にある。しかし、わずか7.6等級と予測するものもあり、できるだけ周囲が暗い中で観測することは必須だ。

Credit:NASA/MSFC/MEO/Aaron Kingery

夜空に描く“尾”が2つある

彗星は、夜空に長い尾を描くが、それが2つあると言われている。ひとつは塵の尾で、放出された塵は、太陽の光の圧力を受けて太陽とは反対の方向に伸びる。そしてもうひとつが、ガスによるものだ。電気を帯びたガス(イオン)が放出、太陽風によって流され、太陽とは反対の方向に細長く伸びる。運がよければこの2つの尾がはっきりと見えるかもしれない。

 

目印はおうし座

ウェルタネン彗星を探すときの目印となるのは、冬の代表的な星座であるおうし座だ。この時期のおうし座は日没後、東の空に見え始め夜を通して西側に移動していく。まずは夜空に見えるおうし座を探しだし、その近くに淡く輝く彗星が無いか探してみよう。

 

夜空の彗星を見ることができたら、昔から人々を魅了してきた、ロマンを感じられるかもしれない。もし肉眼でウェルタネン彗星が見つけられなかった場合、双眼鏡か小型望遠鏡を使ってみることをおすすめする。

 

Makiko Sato*Discovery認定コントリビューター

雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。