吐血したら「標本級の血液の塊」が出てきた!医師も仰天のエピソード

吐血したら誰だってギョッとするものだが、吐き出したものが巨大な血の塊だったとしたら…。そんなドキリとする体験を、アメリカの36歳の男性がした。彼が吐き出したものは、見事に枝分かれした血管のようなものだったのだ。医学誌で紹介されるほど珍しく不思議な彼の経験について紹介しよう。

 

36歳の男性が吐血した中に見たものとは…

米カリフォルニア州の36歳の男性は、体が必要とする十分な血液を心臓の筋肉が送り出すことができないという慢性的な心不全だったため、心臓の動きを助ける機器をつけていた。しかし、この機械は血液中に血栓を作るリスクを生じさせてしまうため、彼は抗凝血の働きがある薬を医師から処方されていた。また同時に吐血のリスクもあり、彼はたびたび少量の吐血があったそうだ。

そんな中、ある日彼は吐血した中に巨大な血液の塊があることに気付いた。それは、約15cm×12cmほどの大きさで、3つの枝分かれ部分(青い矢印)と、2本と5本に枝分かれした部分(白・黒色の矢印)から成る、まるで生物の教科書のイラストに出てくるような気管支のカタチをしていたのだ。これには、担当医も仰天した。

 

血液凝固の働きがある感染症のためか!?

リンパ液や粘液による塊を吐き出すこともあるが、血液の場合は粘性が強いため吐血のときに、ほかのものと一緒に塊になりカタチは維持されにくい。

だがこの男性の場合、血液を凝固させるフィブリノーゲンと呼ばれるたんぱく質量が増加する感染症を持っており、そのおかげで血液の塊がそのままの形状を維持されたものと考えられるそうだ。ただし、医師は「非常に稀な例」と言うように、こんなカタチがそのまま吐血されることは大変珍しいとのこと。

 

この男性はその後、残念ながら亡くなってしまったそうだが、彼が残したこの塊は、人間の体の不思議な力を静かに物語っているようだ。

 

Makiko Sato*Discovery認定コントリビューター

雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。