カメラの精度を上げるひと工夫――知られざる光学コーティングの世界|世界のモノ作り

スマホやデジカメなどに欠かせないカメラレンズ。一見するとただのガラスに見えるが、実はその表面には特殊なコーティングが施されている。

その理由は、光の透過率を上げるため。ガラスレンズに入ってきた光は、100%レンズを素通りできるわけではない。ごくわずかではあるが、一部はレンズの表面で反射してしまう。このわずかな差により、撮影した画像が実物よりも暗く見えてしまうなどの不具合が起きてしまう。

また、太陽などの強い光がレンズに入ったときは、反射した光によって画像全体が白っぽくなってしまう『フレア』という現象や、レンズ内で反射を繰り返した光が画像に映りこんでしまう『ゴースト』という現象にもつながってしまう。これらを減らすために、光の透過率をあげるコーティングが必要不可欠なのだ。

動画で作られているのは、どんなコーティングがどんな効果を持つのかを検証するためのサンプルガラス。コーティングの性能だけを正確にはかるため、レンズ表面にはわずかな傷ひとつも許されない。極限まで滑らかに磨き上げるための工程をご覧あれ。