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知っておいてソンはない!インフルエンザにまつわる6つのトリビア

毎年冬になると世間の話題となるインフルエンザ。

実はインフルエンザには知られざる6つのトリビアが存在する。

あなたはインフルエンザの6つのトリビアをご存知だろうか?

 

1. 新型インフルエンザは全てA型である!!

 

2. 新型インフルエンザはブタの体内でつくられる!?

インフルエンザはA型B型C型、近年発見された主に牛に感染するD型の4つの異なるタイプに分類されるが、実は新型インフルエンザは全てA型なのだ。

インフルエンザウイルスの表面には2種類の突起、ヘマグルチニンとノイラミニダーゼを有し、その突起を使って細胞に侵入・脱出する。インフルエンザのタイプを示すHやNはこのヘマグルチニン(H)やノイラミニダーゼ(N)の種類を意味している。

トリやブタもA型インフルエンザにかかるが、表面の突起に対する感受性が異なるため、一部を除き動物に感染するインフルエンザは人に感染することはない。

しかしながら厄介なことに、ブタは鳥のインフルエンザも人のインフルエンザにも罹患する可能性がある。ブタが同時に人と鳥のインフルエンザに罹った場合、体内で2つの遺伝子が混ざり合い、人に感染する新しいインフルエンザ=新型インフルエンザが出現する。

また近年では、鳥のインフルエンザの一部が人に直接することが報告されており、人に直接感染するインフルエンザは鳥インフルエンザとして区別されいる。

他の鳥インフルエンザは鳥と人の間でしか感染を引き起さず、鳥インフルエンザになった人から人にうつることはなく、感染力は低いとされてきた。しかしながら、近年中国を中心に流行している鳥インフルエンザH7N9型は限定的ではあるが人から人にうつると言われており注目されている。

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過去の例をみると、世界中で2000万人の死者を出したスペイン風邪、アジア風邪や香港風邪、2009年に生じた通称:豚インフルエンザ(インフルエンザA型H1NI)の世界的大流行=パンデミックはこれら変異を獲得したA型インフルエンザによるものである。

3. インフルエンザの薬と子どもの異常行動には明確な因果関係がなかった!?

抗インフルエンザ薬オセルタミビル(商品名:タミフル等)を小児が使用すると、幻覚等の異常行動につながることが報道され、2007年から10代の患者への使用を控えることとされてきた。

しかしながら更なる調査の結果、今年8月に厚生労働省から、オセルタミビルだけが原因ではなく、そもそもインフルエンザに罹患することが異常行動に繋がるという結論が出された。

異常行動は特に6歳以上の未成年の男性、発熱2日以内に生じることが多いとのこと。関係がないではなく、全ての場合で注意しすることが望ましいといえるだろう。

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4. インフルエンザの薬の中にはパーキンソン病の治療薬として使われているものがある

1986年にパーキンソン病患者の女性にインフルエンザ感染予防のためA型インフルエンザに対する薬剤であるアマンタジンを投与したところ、パーキンソン症候の改善効果がみられた。

この事実を元にアマンタジンは抗パーキンソン病薬として使用されるようになり、今日では多くのパーキンソン病患者に使用されている。

なおインフルエンザ薬はあくまでも治癒を助けるものである。薬だけでなく、栄養をとって休むという基本事項を守らない限りは、薬は我々を助けてくれないだろう。

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5. インフルエンザ菌がいる

インフルエンザはインフルエンザウイルスの感染が原因となるが、実は世の中にはインフルエンザ菌という細菌が存在する。

インフルエンザ菌は名前とは裏腹に、インフルエンザとは無関係である。しかしながら、致死率20%と言われる髄膜炎という感染症の主な原因菌の一つであり、ある意味インフルエンザウイルスよりも恐るべき存在なのかもしれない。

なお、小児のHibワクチンはインフルエンザ菌の一種(Haemophilus influenza type b)に対するものであり、ワクチン接種により重篤なHib感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができると言われている。

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6. インフルエンザワクチンを決める国際会議が毎年2月と9月におこなわれている

A型およびB型のインフルエンザは毎年少しずつ表面の突起を変化さ、表面の突起の僅かな違いで同じA型B型でも多数の種類が存在する。

ワクチンが効果を発揮するには、ワクチンに含まれているウイルスの種類と流行するウイルスの種類が一致しなければならない。

実はこのワクチンに入れるインフルエンザウイルス(株)決める国際会議がWorld Health Organization (WHO)が主となり毎年2月と9月におこなわれているのだ。

WHOはGlobal Influenza Surveillance and Response System (GISRS)というネットワークを形成し、114 の国・地域の144 機関からインフルエンザ様疾患を呈する患者の検体の採取,検体中におけるインフルエンザウイルスの検出・同定やウイルスの分離調査を行なっている。

これら調査結果を踏まえ、南半球用と北半球用のインフルエンザ推奨株が2月と9月に決定されている。さらに、日本の株はここから厚生労働省の管轄する機関で選定、決定されている。

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あなたは幾つのトリビアをご存知だっただろうか?

我々の世間を賑わすインフルエンザ。

一番の特攻薬は自身の免疫力である。

熱と関節痛で悩まされる前に、忘れがちな手洗いうがいを心がけよう。

池田あやか

*Discovery認定コントリビューター

大学では薬学を専攻。科学の面白さを伝えようと、見て楽しい・触って楽しい科学イベントやサイエンスライターをしている。最近のお気に入りはモルフォ蝶の羽の構造色を利用したピアス。

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