インターネットで悪魔召喚!携帯電話で悪魔祓い!バチカンが恐れていた未来は訪れたか

2011年、ローマで行われた聖職者らによる会議で「インターネットの普及によってオカルト系の情報にアクセスしやすくなっており、悪魔教崇拝者が増えている」との報告があった。それから7年だった現在、状況はどのように変わったのだろうか。

英テレグラフによると、2018年4月の時点でインターネットの影響による悪魔祓いの需要も増えているという。実際にGoogleで検索をかけると、黒魔術や悪魔について簡単に調べられる他、悪魔の召喚方法を紹介しているサイトまである。これらはYouTubeの動画で初心者でもわかりやすいように映像で解説されているなど、本しかなかった時代に比べればその情報の広がりは圧倒的だ。

また、「悪魔に取り憑かれた」とされ、悪魔祓いが必要となる若い世代が増えている背景には、インターネットの他に、ジェームズ・ワン監督によるホラー映画『死霊館』シリーズなど、最近の悪魔祓いをテーマにした映画のヒットも関係しているという。

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世界には400人ほどのエクソシストがおり、その大半がイタリアにいる。だが、イタリアでは過去10年間で、これまでの3倍にもなる50万件にものぼる悪魔祓いの相談があったそうだ。バチカンは、エクソシストとして訓練された聖職者がさらに必要になってきているとしており、ローマのカトリック系の大学では1週間で悪魔祓いを学べるコースが開設された。

他にも、増えすぎた悪魔祓いの依頼に対応するため、現在は携帯電話を用いたリモート悪魔祓いを行うエクソシストも登場した。Skype会議で会話する上司と部下のように、エクソシストが電話越しに悪魔に取り憑かれた者に解放の祈りの唱えるのである。

インターネットの普及によって悪魔に取り憑かれたとされる人が増えるという、バチカンが恐れていた事態は起こってしまった。だが同時に、電話回線を使ってある意味手軽に悪魔祓いも行えるようになったのだ。時代がどのように移り変わろうとも、その戦いの場が電話回線やインターネット上であろうとも、エクソシストと悪魔の戦いは続いていくようだ。