もしもミツバチがいなくなったら…スーパーからゴッソリ食材が消える!?

毎日食卓に蜂蜜を用意している人ならともかく、そうでないなら、ミツバチのことを頻繁に考えることなどきっとないだろう。しかし、ミツバチがもしも世界からいなくなったら、今まで当たり前にスーパーに並んでいた野菜や果物の大部分が、存在すらしなくなる可能性がある。

 

ミツバチが野菜や果物に与える影響とは

ミツバチの働きといえば、花の蜜を集めること。しかし、それ以外に人間にとって重要なのが、野菜や果物の受粉を担っているということだ。

例えば、アボカドは時間帯によって雌花にも雄花にもなる“雌雄異熟花”であり、自家受粉をしにくい。そのため、アボカドが自然に受粉して実がなり生育していくためには、ミツバチの存在が欠かせないのだ。

ミツバチがいなければ生育が難しい作物は、世界の食料の90%を占める100種類の作物のうち、実に71種に及ぶことが、国連環境計画から報告されている。

 

ミツバチがいないと消えてしまう主な食材

ミツバチに依存している食材は、次のようなものがある。

野菜
アボカド、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、セロリ、ナス、カボチャなど

果物
リンゴ、キウイ、ベリー類、メロンなど

その他
アーモンド、カカオなど

もしもミツバチがいなくなってしまったら、スーパーの野菜・果物コーナーに並んでいる大半の食材が、存在すらしなくなる可能性があるのだ。

Credit:Creative Commons

 

世界でミツバチの数が減少

しかし、世界中でミツバチの大量死や巣の異変などが見られ、ミツバチの数が減ってきていることが危惧されている。特に、ネオニコチノイド系農薬がミツバチに対して有害性があると明らかになり、ヨーロッパ各国、北米、南米、アジアなどで規制する動きがある。

 

ミツバチが私たちの食料にこれほど密接な関わりがあると知っている人は、きっと少ないだろう。しかし、地球規模で食料危機が迫る中、ミツバチを守ることが食料を確保することになるのだと、もっと広く啓蒙していくことも必要であろう。

ちなみに、ミツバチに依存しているアボカドやアーモンドなどの食材は、ヘルシーなビーガン食材の代表と思われているものも多い。しかし、ビーガン主義者は肉や魚、卵や乳製品の他、蜂蜜も口にしないため、厳密にはアボカドもアーモンドもビーガンとは言えないのだ。

 

Makiko Sato*Discovery認定コントリビューター

雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。

関連リンク
One in three spoonfuls of food depends on bees! (UN Environment
Avocados Aren’t Actually Vegan And Millennials Are Fuming (Unilad)
ミツバチがいなくなったら、いったいどうなるの? (国際環境NGOグリーンピース)