マイクロソフト共同創業者の故ポール・アレン氏が夢見た未来

2018年10月15日(現地時間)、米マイクロソフト共同創業者のポール・ガードナー・アレン氏が亡くなった。享年65歳だった。

アレン氏はテック業界への多大な貢献だけでなく、宇宙開発や軍事遺産回収、さらにはスポーツ業界への投資でも名が知られていた。

彼の夢を引き継いで今でも続いているプロジェクトについて、ここでは紹介してみたい。

 

ビル・ゲイツ氏とともにマイクロソフトを創業

Image Credit: マイクロソフト

アレン氏といえば、なによりもビル・ゲイツ氏とマイクロソフトを創業したことを抜きには語れない。

アレン氏は高校の同級生だったゲイツ氏と、1975年にマイクソフトを創業。そして同社は「Windows」や「Office」などを開発し、世界最大規模のテック企業に成長する。

アレン氏は病気を理由に1983年にマイクロソフトを退社するも、後に体調が復調し同社に復帰。その後2000年に再度マイクロソフトを退社し、実業家として活動することになる。

 

世界最大の航空機を開発

Image Credit: ストラトローンチ・システムズ

アレン氏は数多くの事業を手がけたが、その中でも現在もプロジェクトが継続されているのが、航空機からのロケット打ち上げプロジェクト「米ストラトローンチ・システムズ社」だ。

同社は上画像のような、2つの航空機を合体させたような「ストラトローンチ」の開発を進めている。そしてこの翼長約120mの巨大航空機の中央にロケットを搭載し、空中から打ち上げようとしているのだ。

このような航空機による打上げシステムは、地上の天候に影響されずにオンデマンドな運用が可能だというメリットがある。

 

将来的には有人打ち上げも予定

Image Credit: ストラトローンチ・システムズ

ストラトローンチは2020年より、小型ロケット「ペガサス」の打上げを開始する予定だ。そしてその後は、ロケットのサイズを大きくしていく。

さらにロケットだけでなく、翼のついた「スペースプレーン」の打上げも予定している。この再使用可能なスペースプレーンでは、将来的に有人機の打上げ計画もある。

テクノロジー業界に多大な貢献をしただけでなく、未来の宇宙開発にも大きな軌跡を残したポール・アレン氏。彼の夢見た巨大航空機によるロケット打ち上げが実現する日を、早く見てみたいものだ。

塚本直樹

*Discovery認定コントリビューター

IT・宇宙・ドローンジャーナリスト/翻訳ライター。フリーランスとしてドイツを中心にヨーロッパにて活動しつつ、日本でのラジオ出演やテレビ、雑誌での解説も。 @tsukamoto_naoki