スマホ片手に徘徊する「スマホゾンビ」が世界中に蔓延…ユニークな各国の対応策は?

周囲のことには目もくれず、街中をうろつくゾンビが、世界中の街に蔓延し続けている。それが、ひと時もスマホが手放せず、いつでもどこでもスマホの画面を見続けている、通称「スマホゾンビ(Smartphone zombie)」だ。

スマホゾンビは歩行者や自動車と接触するなど、交通事故のモトとなることから問題視され、多くの国が対策に乗り出している。では、各国のお国柄がかいま見えるスマホゾンビ対策について紹介しよう。

 

中国:スマホゾンビ専用歩道が登場

中国の中央部にある、人口1000万人を超える大都市、西安市には、なんと歩道の一部にスマホゾンビ専用エリアが設けられた。歩道の一部が、赤、青、緑などでペイントされているのだ。スマホユーザーにとっては、「安全な道ができてとてもいい」と好評のようだが、「理解できない!」という声も多い。

自動車や歩行者など周囲に注意をむけないスマホゾンビにとって、安全に守られたこの道路。果たして中国の他の都市に広がっていくのだろうか…。

 

ブラジル:おばあさんがスマホゾンビを救う!?

ブラジルでは、あるクッキーブランドが2017年にスマホゾンビの危険性を啓蒙するキャンペーンを実施した。そのキャンペーンの影の立役者となるのが、お年寄りの女性。その女性は、スマホの画面を見ながら横断歩道を渡ろうとするスマホゾンビを見つけると、すかさず近づき腕をとり、一緒に横断歩道を歩くのだ。

腕をとられたスマホゾンビは、おばあさんと一緒に歩くことになったため、スマホから目を離し安全に横断歩道を歩かざるを得ないというストーリー。スマホゾンビからすれば、自分がおばあさんを安全に道路の向こう側へ連れていったと思うだろが、実はその逆というわけだ。

 

ドイツ:スマホゾンビ専用道路標識が登場

野生動物がいる地域には動物のシルエットが描かれた交通道路標識があるなど、地域ごとに注意喚起を行う標識が作られるものだ。だが、ドイツではスマホゾンビのための交通標識が生まれた。ドイツの都市、ロイトリンゲンのある学校の近くに、そんな「スマホゾンビ注意」を訴える標識が設置されたのだ。

ただ、これは公式のものではないため、現在は取り外されている。なんとも皮肉がこもったいたずらだったのかもしれないが、この標識を見た人は「ドライバーへ注意を呼びかける前に、学校が生徒のスマホを禁止するべきだ」と思っているかもしれない。

Credit:Creative Commons

国によって対応策も実にバラエティに富んでいるが、やはりスマホゾンビ自身が危険性に気付かないといけないことは、世界共通のことと言えるだろう。

 

Makiko Sato*Discovery認定コントリビューター

雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。

関連リンク
Chinese city gets ‘smartphone zombie’ walkway (BBC)
Grannies Help Smartphone Zombies Safely Cross The Street (Pop Up City)
‘New sign’ warns motorists smartphone zombies could be in the area (METRO)