ミニスカート禁止が世界に拡散する!?各地で巻き起こるミニスカ論争

世界には、女性のミニスカート着用を禁止する国や地域がある。その背景には、女性に限らず男性も巻き込んだ様々な思惑が渦巻いている。ミニスカート禁止の世界での動きを紹介しよう。

 

ウガンダでは2013年からミニスカート禁止法施行

ミニスカートを法律で禁止している国として有名なのが、ウガンダだ。ウガンダの国会で2013年、女性のミニスカート着用を禁ずる「反ポルノ法案」が可決した。

この法案成立と共に見過ごすことができないのが、ウガンダが抱えるHIV感染の問題だ。国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、ウガンダはHIV感染率の高い国のひとつで、さらに女性がパートナーから身体的・性的暴行を受ける確率も高い。

女性が膝より短いスカートを着用するほか、極端に肌を露出するような衣服を禁止する法案が、賛成多数で成立したのも、そのような社会的背景があることが大きな影響を及ぼしているだろう。

しかし、服装の自由を訴える女性たちからの反発も根強く、現在でもウガンダ国内では同法案や洋服のモラルに対する議論は絶えない。

 

イギリスの中学校でスカート禁止の動き

ミニスカートを禁止する動きは、先進国でもある。イギリスの多くの中学校で女子生徒のミニスカートを禁止している。2018年の報道では、このルールを設けている学校は少なくとも40校にのぼると言われている。

このルールの根幹にあるのは、男女平等の考え方だ。そのため、男子生徒も女子生徒も校則で認められる服装は長ズボンだけだ。

またイギリスの別の学校では、女子生徒のスカート着用は認められているのにも関わらず、夏の暑い日に男子生徒のショートパンツ着用が禁止されていることに反対するため、男子生徒が集団でスカートを履いて登校したことも現地メディアで報道されている。

Credit:Creative Commons

 

アメリカではミニスカート禁止の校則が緩和へ

一方、アメリカではミニスカート禁止を緩和する学校が出てきている。米カリフォルニア州サンフランシスコ郊外のアラメダにある公立学校では、これまでミニスカート、ショートパンツ、タンクトップなどの着用が禁止されていたが、このルールが2018年緩和された。

肌の露出を禁止するルールは主に女子生徒が対象となっていたため、女子だけに禁止を求めるのは不公平であるという考えが生まれたのだ。

イギリスとアメリカで出てきた男女平等の考えに基づくミニスカ論争には、セクシャルハラスメントなどの経験を告白、共有する「#MeToo」のムーブメントの影響が少なからずあるのかもしれない。

 

Makiko Sato*Discovery認定コントリビューター

雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。

関連リンク
UNAIDS DATA 2018 (UNAIDS)
Mini-skirts and morals in Uganda (BBC)
California school district’s less ‘sexist’ dress code draws mixed reviews (Fox News)
40 secondaries across England as schools opt for gender-neutral uniforms to cater for transgender pupils (Daily Mail)

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