単語力や記憶力がカギとなるゲーム大会「スクラブル」とは?仏語辞書を9週間で丸暗記した猛者も登場

英単語を使い、単語力や記憶力がカギとなるゲームがある。それが、世界各国で行われている「スクラブル」だ。

そして世界中のスクラブルプレーヤーたちの間で、「スクラブル界のタイガーウッズ」と恐れられる猛者がいる。彼の武器は、驚異的な記憶力だ。

 

アメリカ生まれのゲーム「スクラブル」

スクラブル(Scrabble)とは、1948年にアメリカで生まれた言葉遊びのゲームのこと。英単語をクロスワード状に作っていき、得点を競い合う。1度のゲームで、2~4人のプレーヤーで競うが、公式の大会では2人のプレーヤーが対戦する。

英単語を使ったスクラブルだけでなく、フランス語、ギリシャ語、ロシア語など世界各国の言葉で行われている。さらに世界大会も毎年行われていて、2018年の大会は10月23日からイギリスで開催され、なんと70回目を迎える。

スクラブルの大会で肝となるのが、スクラブルの公式辞書だ。その公式辞書に載っている単語だけがスクラブルの大会で使用が認められ、スペルなども公式辞書に基づいて確認される。

プレーヤーは試合中に辞書を見ることはできないため、公式辞書に載っている言葉をできるだけ多く正確に覚えて、その単語をうまく使えたものが勝者となるわけだ。

Credit:Creative Commons

 

スクラブルの名人は辞書を9週間で丸暗記

そんなスクラブルの大会で何度も優勝している、スクラブル界の名人がいる。ニュージーランド出身のナイジェル・リチャーズだ。彼は、スクラブルのワールドチャンピオンシップで3度の優勝、USナショナルトーナメントで5度の優勝と、偉業を成し遂げ続けている。

彼が「スクラブル界のタイガーウッズ」と称されているのは、その華々しい成績だけでなく、驚異的な記憶力にも由来する。2015年に行われたフランス語のスクラブルのワールドチャンピオンシップで、フランス語が話せないにも関わらず、リチャーズは優勝をおさめたのだ。

彼はわずか9週間で、38万6000語もの単語が掲載されたフランス語の辞書を丸暗記。フランス語を母国語とするプレーヤーにも負けず、見事チャンピオンの座に輝いたのだ。

スクラブルの専門家によると、リチャーズは辞書に載っている単語を写真のように見たままに記憶して、その記憶を呼び起こしているそうだ。

 

リチャーズは間もなく行われる世界大会に出場する。今年51才になる彼が、また素晴らしい成績を残すのか注目してみてはどうだろう。

 

Makiko Sato*Discovery認定コントリビューター

雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。

関連リンク
スクラブル(SCRABBLE)のルール (Tokyo Scrabble Club)
World Scrabble Championships 2018
Winner Of French Scrabble Title Does Not Speak French (NPR)