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「苗字の日」に紐解く苗字の歴史…最古は中国?イギリスの苗字は業種が多い?

9月19日は苗字の日。

明治3年9月19日(西暦では1870年10月13日)に、一部階級の身分しか苗字を持てなかった日本の制度を見直した「平民苗字許可令」が定められた日である。

英語圏ではsurname,、family name、last nameとも呼ばれる苗字だが、そもそもなぜ世界中で使われているのだろう。

 

苗字の歴史

中国の伝承では、紀元前2852年、皇帝「伏羲」の時代から苗字が始まったとされる。これは国の人口を把握しやすくするためのものだったようだ。

古代ギリシャやローマ帝国にも苗字の原型となるものがすでにあったようだ。現在の苗字のような使われ方は、12世紀までのヨーロッパではあまり浸透していなかったが、13世紀ごろのイングランド人と一部のスコットランド人は使うようになっていた。だが、多くのスコットランド人とウェールズ人は17世紀まで苗字を使っていなかった。

 

どこから苗字はくるのか(イギリスの場合)

2016年、西イングランド大学が11世紀から19世紀の資料を参考に、イギリスの苗字の起源を探る調査を行っている。

イギリスの一般的な苗字は、「スミス(Smith)」「ジョーンズ( Jones)」「ウィリアムズ( Williams)」「ブラウン( Brown)」「テイラー(Taylor)」「ジョンソン(Johnson)」「リー(Lee)」などがあるが、場所や職業、身体的特徴から取られたものが多い。例えばスミスは鍛冶屋、テイラーは仕立て屋、ブラウンは髪の毛の色などを意味している。イギリスでは近くに同名の人物が複数いた場合に「名前+職業(または特徴)」で呼んでいたものが現在の苗字へとなっていたようだ。

 

現在の苗字の形

中国では結婚しても男女ともに苗字をどちらかに合わせることが義務化されておらず、結婚前の苗字のままにすることが可能。だが、子供は一般的に父親の苗字となっているようだ。

中世スペインでは子供に名前をつける際、「子供の名前+親の名前」とするのが一般的だった。現在のスペインではその風習は名前から苗字へとかわり、父親の苗字と母親の苗字の両方を子供につけるようになっている。

現在の日本では苗字が義務化されているが、明治3年の平民苗字許可令で苗字の使用が許されたが多くの人は使おうとはしなかった。そこで、1875年2月13日に「平民苗字必称義務令」が公布され苗字が義務化された。そのため、日本では2月13日は「苗字制定記念日」となっている。

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