Credit : NASA

宇宙旅行のチケット、実際買うならおいくらに?

旅好きの最終目的地となるかもしれない「宇宙旅行」。これまではほんの一握りの幸運な人間しか、その夢を実現していない。

しかし民間事業者の努力により、宇宙旅行は遠くない未来に現実のものとなりつつある。

そこで、実際の宇宙旅行はどれくらいの価格で申し込めるのかなど、より具体的な姿に迫ってみよう。

 

ロケットによる弾道飛行の宇宙旅行

Image Credit: ブルー・オリジン

現在宇宙旅行の実現に最も近い位置につけていると思われるのが、米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が率いる米ブルー・オリジンだ。

ブルー・オリジンは再使用可能なロケット「ニュー・シェパード」を高度100kmに打ち上げ、弾道飛行による宇宙旅行を予定してる。乗客は数分間の微重力体験と、美しい宇宙や地球の丸みが眺められるはずだ。

ブルー・オリジンは2019年からのチケット販売を予定しているものの、その価格は明かされていない。しかしロイターの報道によれば、20万〜30万ドル(約2200〜3300万円)で販売される見通しだ。

また、この宇宙船での宇宙旅行には特別な訓練を必要としないことも特徴だ。詳細はまだ公表されていないものの、乗客は基本的な健康状態のチェックと講習を受けるだけで搭乗できるものと予測される。

 

スペースプレーンによる宇宙旅行計画

Image Credit: ヴァージン・ギャラクティック

同じく近日中の宇宙旅行を実現させようとしているのが、米ヴァージン・ギャラクティックだ。ただしこちらでは、宇宙へと飛び立つ手段に翼のついたスペースプレーン「スペースシップツー」を利用する。

スペースシップツーは母艦となる航空機「ホワイトナイトツー」から高度約14kmで切り離され、ロケットエンジンを点火。高度約110kmの宇宙空間に到達し、やはり数分間の無重力が体験できる。

スペースシップツーのチケットは、国内ではクラブツーリズムが販売している。価格は全世界共通で25万ドル(約2800万円)が設定されており、参加には健康診断と3日間のアメリカでのトレーニングが必要だ。

 

月を周回する夢の宇宙旅行

Image Credit: スペースX

さらに地球周辺を離れ、月にまで到達する宇宙旅行を計画しているのが、イーロン・マスク氏が率いる米スペースXだ。

スペースXは巨大ロケット「ファルコン・ヘビー」にて宇宙船「クルー・ドラゴン」を打ち上げ、月を宇宙船で周回した後に地球に帰還するという、まるでSF映画のような計画を発表している。なお、現時点でその打ち上げは2019年以降に延期されている。

この月周回旅行には名前は公開されていないものの、すでに2名が契約し手付金を払っている。旅行代金も現時点では不明だが、ファルコン・ヘビーの打ち上げ価格が9000万ドル(約100億円)なことを考慮すると、おそらく目玉が飛び出るような手付金を支払っていることだろう。

塚本直樹

*Discovery認定コントリビューター

IT・宇宙・ドローンジャーナリスト/翻訳ライター。フリーランスとしてドイツを中心にヨーロッパにて活動しつつ、日本でのラジオ出演やテレビ、雑誌での解説も。 @tsukamoto_naoki

 

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