Credit : Getty Images 1931年9月の中国・漢口

史上最悪レベルの大洪水が発生し続けている中国…その記録は4000年前から

いつもは穏やかな川。だが、豪雨によって氾濫し、洪水となった川の水は、人を襲う凶器となる。

 

史上最悪レベルの洪水が発生する中国

中国の大洪水の歴史は約4000年前まで遡る。

調査した大学の研究チームによると、紀元前1920年に中国・黄河で発生したとされる大洪水は、現在の平常時よりも38m高い水位に達していたという。どれほどの被害が出たのか詳細な記録は残っていないが、過去1万年に発生した洪水の中で最も大規模なものだったとみられている。

記録が残っている中では、1887年に長い雨によって黄河が氾濫した大洪水がある。水は河南省の黄河沿いに住む住人たちが築いた堤防を越え、低地の平原へと広がって行った。洪水は5万平方キロメートルにまで広がり、最終的に死者は90万人から200万人にのぼったと言われている。

1931年の洪水で避難する人々 Credit: Creative Commons

1931年にも当時の中国の首都だった南京市に壊滅的被害を与えた長江と淮河の大洪水が発生している。この大洪水では、水害の他に水媒介による伝染病も発生したため、数十万人から数百万人が死亡、20世紀最悪の自然災害とされている。(中国側の調査では死亡者数は約14万人、欧米側の調査では約400万人と、情報にばらつきがある)

中国では現在も、記録を塗り替えるような大洪水が発生し続けている。

 

もし身の回りで洪水が発生したら

洪水は豪雨や雪解けがトリガーとなるが、河川や湖の水位が上昇して氾濫する外水氾濫と、都市の排水システムの追いつかず側溝や下水などから水が溢れ出す内水氾濫がある。

また、雨が地面に吸収される森林などに比べ、市街地は地面がコンクリートで覆われているため、地面に吸収されなかった水が河川へと流れ込み氾濫しやすい環境でもある。

JAFによると、水深が膝程度になるだけで大人が歩くのが困難になるとしている。その場合は、堅牢な高い建物に留まるのも緊急避難の一つであるようだ。また、氾濫した水は濁っているために地面が視認できない。マンホールの蓋が開いていることもあるため、移動しないといけない場合は棒などで足元を確認しながら歩いたほうが良いだろう。

道路が浸水している際、車で移動できるのは10cmまでだ。それ以上だとブレーキなどの機能低下だけでなく、エンジンが故障する可能性も出てくる。水位が50cm以上になると、車が浮いて流される可能性が高くなるという。この場合、パワーウインドウも機能しなくなることがあるため、車からの脱出が困難となる。

水と共に生きている人類にとって洪水は非常に身近なものだ。もし自分の周りで発生した時にどう動くべきか、どこへ避難すればいいか、今から調べておいても損はないだろう。

RELATED POST