りんごがいつでも美味しく食べられるわけ|世界のモノ作り

Monty Rakusen/GettyImages

皆さんはりんごがなぜ駄目になってしまうかご存知だろうか。果物なのだから腐るのは当然、と思われるかもしれないが、今回はその理由に少し触れておきたい。りんごの成熟は自身が発生させるエチレンガスによるものなのだが、その発生は収穫されたあとも続いてしまうため、過剰に成熟が進んでしまうのだ。

 

そのため、収穫後に鮮度を保つためには、貯蔵庫内の酸素濃度を下げてエチレンガスの発生を防ぐ必要がある。いわば、リンゴを“冬眠”させる必要があるのだ。そこで使う装置が下の画像の二酸化炭素回収装置だ。

 

 

装置は2つのタンクと制御基板で構成されている。2つのタンクには下の画像のような二酸化炭素吸引剤が入っている。そして、密閉された貯蔵庫内の空気を吸引、タンク内の吸収剤が二酸化炭素を吸収する。その後、二酸化炭素を取り除いた空気を室内に戻すのだ。

 

 

この装置によって冬眠したりんごは約8ヶ月もの間保つ事が出来る。我々は一年中いつでも新鮮なリンゴが食べることが出来る背景にはこのような装置の活躍があるのだ。

 

余談だが、りんごから発生するエチレンガスには意外な利用法がある。他の果物の成熟を早められることは勿論、じゃがいもと一緒に保存するとじゃがいもの発芽を遅らせることができるのだ。良ければ一度試してみてほしい。

 

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