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ユースホステルはドイツの古城から始まった…シルマンデー・ユースホステルの日に紐解くその歴史

世界を旅する時、ユースホステルを利用したことはあるだろうか。

ユースホステルは、ヨーロッパを中心に世界中に広がっている宿泊施設。数人で1つの部屋を共有するドミトリータイプのホステルならば通常のホテルよりも圧倒的安価に宿泊できるため、学生やバックパッカーを中心に愛され続けている。

8月26日はシルマンデー・ユースホステルの日。1909年、ドイツ人教師リヒャルド・シルマンがユースホテルの着想を得た日である。

 

ユースホステルの歴史

シルマンはドイツ・ルール地方で学校の教師として働いていた。産業革命に伴う大気汚染の影響などで、病気がちになる子供や精神的不安を抱える子供が多い時代だった。シルマンは、町の学校から郊外の森の中に子供達を連れ出して、そこで授業を行うことにした。森の中での授業は、子供達を明るくしていったという。

次に、シルマンは子供達を長期の旅行に連れていくことを考案するが、当時は子供達が泊まれるような宿泊施設がなかった。1902年8月26日、シルマンと生徒は嵐に見舞われ、村の学校に避難した。その際に、シルマンはユースホステルを着装したのである。

シルマンと子供達の活動を周囲も次第に理解していった。1912年にはアルテナ市の協力のもとに古城の一部が宿泊施設として提供され、世界ではじめてのユースホステルが誕生した。

シルマンはザウワーランド山岳協会のウィリアム・ミュンカーと共に、世界にユースホステルの輪を広げて行った。第二次大戦などの弊害を乗り越え、シルマンの考え出したユースホステルは現在では80カ国4000カ所まで拡大、世界中で愛される宿泊システムとなった。

 

世界の変わったユースホステル

世界にはさまざまなユースホステルが存在するが、ここではその一部をご紹介。

 

Youth hostel Altena, Burg

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上記の世界最古のユースホステル。1108年に建てられたとされるアルテナ城は1455年に一度焼失したが、部分的に再建されて現在の形となった。城内の中庭部分がユースホステルになっている。1泊30ドル程度から宿泊できる。

 

Nürnberg

Credit: Hostelling International

ドイツ・ニュルンベルグにあるホステル。こちらも古城の一部をホステルとして運用している。1泊40ドルほどから。

 

【お詫びと訂正】8月24日に掲載しました本記事について、記載に誤りがありましたため、訂正いたしました。ご迷惑をお掛けした読者の皆様、ならびに関係各位に深くお詫び申し上げます。(8月27日, Discovery編集部)

(誤)
「世界の変わったユースホステル」での一部の紹介

●本文中に紹介しておりました「Lucky Lake Hostel」は一般経営のホステルでありユースホステルではないとのご指摘を受け、該当項目を削除いたしました。

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