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湖水が突然爆発!32年前、1800人近い死者を出した大自然の脅威

アフリカ・カメルーンの北西、標高1,091mに位置する湖「ニオス湖」。1986年8月21日、この湖は突如爆発を起こし、周辺の村に住む1,746人と家畜3,500頭は窒息などで死亡した。大自然の脅威によって引き起こされたこの痛ましい事件は、どのような原因で発生したのだろうか。

 

火口湖だったニオス湖

活火山であるオク山の頂上にあるニオス湖は火口湖だった。火口湖とは、火山の噴火口などに水が溜まってできた湖のことだ。

ニオス湖の湖底には、高濃度の二酸化炭素が溶け込んだ水があったと見られている。その水が地滑りなどの要因によって、まるで振られた炭酸水のペットボトルのフタを開けたかのように、二酸化炭素ガスが噴出する「湖水爆発」を起こしたのだ。そのガスは、ふもとの村へと流れていき、1,746人を窒息死または二酸化炭素中毒によって死に至らしめた。

最初に二酸化炭素による湖水爆発を確認したのは、同じカメルーンのモーネ湖だった。37人の死亡者を出したその災害は、ニオス湖の湖水爆発の2年前のことである。

 

人口的な脱ガス

ニオス湖の湖水爆発は、10年から15年の周期で再度発生する可能性があった。そこで欧米日の共同チームがその対策として、脱ガスパイプから二酸化炭素を含んだ湖底の水を噴出させる人工的に脱ガスを起こす方法を考案した。

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これには、ポリエチレン製の直径15センチ、長さ約200mのパイプを使う。パイプを湖底まで下ろし、ポンプで汲み上げることで、人口的に水中の二酸化炭素の発砲を促して大気へと放出させるというものだ。そうすることで、湖底の二酸化炭素を湖水爆発の起こらないレベルまで下げようという試みである。

2015年の定期観測によると、人工的な脱ガスは成功し、着実に効果をあげているようだ。

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