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今年はワイヤレス充電マットがブームに? 製品投入急ぐ各社

スマートフォンだけでなく、最近はスマートウォッチの充電用としても需要が高まっている「ワイヤレス充電マット」。

今年はアップルだけでなく、サムスンやグーグルなどさまざまな企業からの製品投入が予定/噂されている。

なぜこのタイミングで製品が同時投入されることになったのか、各企業の狙いを解き明かしてみよう。

 

増え続けるモバイル機器を同時充電

Image Credit: アップル

ワイヤレス充電マットは、特に珍しい商品ではない。すでに市場にはスマートフォンの充電用として、数多くの商品が投入されている。

しかし、その印象を大きく変えたのはアップルだ。2017年9月に同社が発表した「AirPower」はなんとスマートフォン「iPhone」だけでなく、スマートウォッチ「Apple Watch」とワイヤレスイヤホン「AirPods」の同時充電に対応。3台の機器を同時充電できる設計は非常に先進的だ。

現在、アップルはモバイル製品のワイヤレス充電への対応をすすめており、2017年に発表されたiPhoneは全モデルがワイヤレス充電に対応している。このような状況で、複数機器を同時充電できるワイヤレス充電マットの投入はある意味必然ともいえるだろう。

ただし、AirPowerは発売時期がかなり遅れている。その原因として、「マット上のどこでも複数機器が充電できる」という仕様を実現するために、開発が難航しているとの情報もある。現時点では今年の9月に発売されるとの見方が有力だが、残念ながら発売日に関する定かな情報は存在していない。

 

無理ない設計で製品発売を急いだサムスン

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逆に、後発ながら無理のない選択肢を選んだのがサムスンだ。同社は2018年8月に新型スマートフォン「Galaxy Note9」や新型スマートウォッチ「Galaxy Watch」とともに、ワイヤレス充電器「Wireless Charger Duo」を発表している。

Wireless Charger Duoには2つの充電スペースが設けられており、スマートフォンとスマートウォッチ、あるいは2台のスマートフォンを高速ワイヤレス充電することが可能だ。

アップルのAirPowerのように「どこでも充電できる」わけではないが、消費者にいち早く新コンセプトの製品を届けた意義は大きい。またこの製品は、消費者のスマートウォッチ製品への購入意欲をも高めることだろう。

 

グーグルにも製品投入の動きあり

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さらに、グーグルも年内にワイヤレス充電器「Pixel Stand」を投入するとの情報がある。同社は今年に独自のスマートウォッチ製品を発売すると噂されており、今年も登場するであろう「Pixelスマートフォン」との同時充電を想定しているのかもしれない。

このようにテックメーカー各社がワイヤレス充電マットを投入する背景には、モバイル機器のワイヤレス充電への対応と、スマートウォッチ製品の普及という2つの狙いがある。今後スマートウォッチが一般に普及するに従い、ワイヤレス充電マットはさらに身近な製品となるだろう。

 

塚本直樹

*Discovery認定コントリビューター

IT・宇宙・ドローンジャーナリスト/翻訳ライター。フリーランスとしてドイツを中心にヨーロッパにて活動しつつ、日本でのラジオ出演やテレビ、雑誌での解説も。 @tsukamoto_naoki

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