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オシッコするとき身ぶるいするのはなぜ?

幼いこどもにありがちな光景。

いままで活発に動き回っていたはずが、急にぴたりと動きを止めて立ち尽くしている。と、急に大きく身ぶるいしたかと思うと……みるみるうちに足の間には黄色い液体の海が。

そう、オシッコをする時身ぶるいしてしまう人は多いのではないだろうか。年齢に関係なく、排尿とともに身ぶるいしやすい人とそうでない人がいる。男性に多く、女性はなかなか体験しづらいとも言われる(女性でこのような経験をお持ちの方、ぜひご一報を)。

英語では俗に「pee shiver(オシッコ震い、イギリスではwee shiverとも)」と呼ばれ、特に長い間トイレを我慢したり大量に排尿した後に起こりやすい。大幅にオシッコの狙いを狂わせるため否定的に捉えられがちな反面、The Registerによれば、身ぶるいすると共に恍惚感を味わう人もいるそうだ。

排尿と身ぶるいとの関係を直接探った科学者はまだいない。しかし、医師の間では「post-micturition convulsion syndrome(排尿後けいれん症候群)」ともっともらしい呼び方が定着するまで研究が進んでおり、その原因がおもにふたつ浮上してきていると海外メディアが報告している。

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仮説その①「寒いから」

ひとつめは、温度差。

オシッコをするために下半身を外気にさらけ出すばかりか、同時に温かい液体を体外に放出するので急に寒く感じて身ぶるいするのではないかという単純な説だ。

しかし、これだけでは説明しきれないと泌尿器科専門医であるサイモン・フルフォード博士(ジェームズ・クック大学病院)はLive Scienceで指摘している。彼の提唱するふたつめの仮説は、神経システムの混乱によるものだ。

 

仮説その②「自律神経系の混乱」

放尿にいたるまでの一連の動作は、自律神経系のうち交感神経と副交感神経の拮抗した働きがつかさどる。

膀胱内に水分が溜まっていくと、膀胱の壁が徐々に引き伸ばされて仙骨神経を刺激する。この仙骨神経が副交感神経を刺激することで膀胱を収縮し、排尿を促す。

ところが、排尿に伴い奇妙なことが起こる。一次的に血圧が下がるのだ。すると今度はいままで劣勢だった副交感神経が刺激され、伝達物質であるカテコラミンを分泌し始める。このとき、交感神経系から副交感神経系へとスイッチが入れ替わる時、体内で様々なサインが行き交って、自律神経系が混乱して身ぶるいしてしまうのではないかといわれている。

男性に身ぶるいが多いのは、立って用を足すからではないかとも考えられている。立ったままだと血圧の低下が助長されるからだ。

これらの仮説は憶測に過ぎず、じつのところなぜオシッコ震いが起きるのかは科学的に解明されていない。

 

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