アメリカの新宇宙飛行時代はもうすぐ…NASA、8月に商業乗員輸送ミッション発表へ

NASAは、ボーイングのスターライナーとSpaceXのクルー・ドラゴンによる商業乗員輸送ミッションを8月3日に発表する。

 

アメリカの宇宙飛行の新時代

これらはアメリカの航空宇宙業界とNASAが協力し、乗員を地上と低軌道を安全に行き来する事のできる新世代の宇宙船と打ち上げシステムを開発するという「商業乗員輸送プログラム」(Commercial Crew Program)によるもの。

NASAのスペースシャトル計画が終了した2011年以降、アメリカ産の宇宙船にアメリカ人宇宙飛行士が搭乗しアメリカからISSへと打ち上げられるのはこれが初めて。NASAはこれにより「アメリカの宇宙飛行の新時代が訪れる」としている。

 

スターライナー

Credit: Boeing via NASA

「スターライナー」ことCST-100はボーイング社のカプセル型有人宇宙飛行船。ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのアトラスVロケットで打ち上げられるスターライナーは、最大乗員数7人だが、乗員数を調整することで人員と積み荷も合わせて低軌道に送り込むことが可能。地球への帰還にはパラシュートとエアバッグを用い、再度使用するまでには6ヶ月掛かるが10回までの再使用が可能となっている。

また、スターライナーは海上ではなく地上への着地を行うようにデザインされており、これはアメリカの宇宙船としては初となる。2017年1月にはどことなく映画『2001年宇宙の旅』を彷彿とさせるスターライナー用の宇宙服が公開され話題を呼んだ。

 

クルー・ドラゴン

Credit: SpaceX via NASA

SpaceX社のクルー・ドラゴンその名が示すようにクルーを運ぶことのできるドラゴン宇宙船だ。同社のファルコン9ロケットで打ち上げ予定となっているクルー・ドラゴンは、もしも打ち上げ時に問題が発生した場合には、戦闘機の射出座席のように、しかし乗員の座席ではなく宇宙船まるごと打ち上げロケットから射出させて乗員たちを救う仕組みもある。

なおNASAは商業乗員輸送を行い、ISSに乗員を運ぶことには、自国向けのISSのラボ使用時間を増やす狙いもあるとしている。