ロシアの人型ロボ、計画前倒しで2019年にISSへ?

2丁拳銃を撃つ事もできるロシアのロボットプラットフォーム「FEDOR」2体が、2019年にISSに飛ぶ予定となっていると報道されている。

 

「ターミネーターではない」ロシアのガンスリンガーロボ?

この「FEDOR」(最終実験的実証オブジェクトリサーチ / Final Experimental Demonstration Object Research)ロボットプラットフォームは、もともと2014年に救助活動用として開発が始まった人間型のロボットで、昨年4月にネット上で話題を呼んだ。

しかし昨年話題になったのは救助活動デモンストレーションなどではなく、両手に拳銃を持ち標的を撃ち抜く様を当時のロシア連邦政府副首相ドミトリー・ロゴージンがツイートしたためだ。

インデペンデント紙によれば、ロゴージンは「我々はターミネーターを作っているわけではなく、様々な分野で役立つことのできるAIを作っているのだ」と語り、これが殺人ロボットでは無いということを強調していた(ロボットを作るということとAIを作ることは同義ではないが…)。

 

宇宙行き前倒し?

FEDORが2021年に単独で宇宙船に乗り宇宙でミッションを行うという話は2016年から知られており、今年3月のSputnik Newsの報道では、2021年に就役予定の新型宇宙船FederatsiyaにFEDORの後続機が搭乗予定であるとされている。

だが7月20日のロシアの国際通信社RIAノーボスチが「ロケットと宇宙業界の情報元」の話として伝えるところによれば、2体のFEDORが来年にもソユーズでISSに向かう計画が考慮されているところだという。当初の予定では2019年8月にソユーズ-2.1aロケットによりISSに無人補給ミッションが行われる話だった。

RIAノーボスチによれば、2019年の打ち上げにFEDORを含めることは、Federatsiyaに乗せて宇宙へとロボットを飛ばす前の良い実験となるだろうとのこと。

 

ロボットが宇宙で活躍する時代になるか

Credit: Donat Sorokin, Getty

宇宙でのロボット活用はロシア以外も考えている。ESAは人型ロボット「Rollin’ Justin」のテストを昨年行っていたし、先日ISSにはコンパニオンAIロボット「CIMON」が届けられている。

「殺人ロボット」に関する話題も時折紙面を賑わすなか、FEDORが銃を撃つ光景は恐ろしくもあるが、FEDORの汎用性を示しただけのものと考えることもできるだろう。もちろんFEDORは銃を撃つためのロボットではなく、RIAノーボスチによれば運転、腕立て、重量挙げや階段の上り下りも可能。また、専用のスーツを着たオペレーターによる遠隔操作も可能となっており、宇宙環境では人間にとって危険性の高い作業をこなすことが期待される。