浄化システムの作り方

今回は、飲水を作るための浄化システムを紹介する。

ステップ1 旅の始まりは40万平方メートルの浄水施設

飲水を作るには、未処理の下水を段階的に浄化して小さな不純物まで取り除く必要がある。まずは、バースクリーンと呼ばれる装置で衛生用品やゴミを除去。次に沈殿池で細かい汚れを沈めるが、まだ水には有機物が混じっている。そこで微生物を繁殖させたフィルターに下水をかけて有機物を食べてもらう。

続いては、8万平方メートルの地下水かん養システムへ。

ステップ2 精密ろ過システムを構築

精密ろ過のためには、細かい穴の空いた中空糸膜が必要だ。穴の大きさは髪の毛の300分の1の0.2ミクロンだ。つまり、0.2ミクロンのものは通さない。ここでは、細菌や原虫類、浮遊物などを取り除く。

ステップ3 分子レベルでろ過する

水分子のみを通す半透膜を用いてろ過する。汚染化学物質の分子の大きさは水の10倍。ウイルスなら100倍だ。細菌は1万倍にもなる。

ステップ4 汚染物質を完全に取り除く

最後は紫外線と過酸化水素水による処理を行う。紫外線ランプが付いた装置に水を通すことで、水に加えた過酸化水素水が紫外線に反応。フリーラジカルと呼ばれる現象が発生し、汚染物質を攻撃し分解する。

この工程を終えると汚染物質はなくなり、飲み水として安全なレベルとなる。

ステップ5 飲料水に仕上げる

処理を終えた水は極めて純粋だが、実は飲むにはきれいすぎる。純粋な水を摂取すると、体内のミネラルが薄まるためだ。そこで、水にミネラルを加え安全にすることが必要だ。

このような過程を経て、ようやく飲水として利用できる。