打倒iPad!「Surface Go」はMicrosoftが投入した秘蔵っ子

マイクロソフトは2018年7月9日(現地時間)、新型タブレットPC「Surface Go」を発表した。

10インチサイズというコンパクトさでどこにでも持ち運べ、しかもWindows 10.1を搭載したフル機能PCとして使える柔軟さが、発売前から人気となっている。

Surface Goでなにができるのか、どうしてこのタイミングで製品が投入されたのかを読み解いてみよう。
 

マイクロソフトに足りなかったワンピース

Image Credit by マイクロソフト

マイクロソフトの「Surfaceシリーズ」といえば、ノートパソコンとしてもタブレット端末としても使える柔軟さが特徴だ。これまではキーボードが取り外せる「Surface Book 2」と「Surface Pro」、取り外せない「Surface Laptop」がラインナップされていた。

これらは最も安いSurface Laptopでも日本価格で10万円以上(以下、すべて税込)と、ある程度高価だった。メインマシンとしては悪くない価格設定だが、趣味のパソコンや教育機関向けのマシンとしては負担が重い。

しかしSurface Goは一般向けなら6万9984円、教育機関向けなら5万1624円と、かなり廉価に販売される。現時点で最も気軽に導入できるSurfaceなのだ。
 

触るとわかる、作り込みの良さ

Image Credit by マイクロソフト

しかも、Surface Goは単に廉価なマシンではない。もちろん本体スペックは価格なりで見るべき点は少ないのだが、実際に手に取ればその良さがわかってくる。

例えば、本体を立てかけるためのキックスタンドの機能は上位モデルと変わらず、自由な角度で画面を支えてくれる。またマグネシウム合金製の本体は剛性が高く、高級感があって所有欲を満足させてくれる。

さらに高品質なキーボードカバーや、4096段階の筆圧検知が可能なペンが別売りされるので、他のSurfaceシリーズと同じく仕事にも使えるマシンに仕上がっているのだ。
 

妥協しないモバイルマシンへ

Image Credit by アップル

同じく廉価に販売されるタブレット端末として、まず名前があがるのはアップルの「9.7インチiPad」だろう。こちらもSurface Goと同じく、別売りながらキーボード接続やペン入力に対応し、さらに4万824円とより低価格に設定されている。

しかし、9.7インチiPadで動作するのはモバイル向けの「iOS」だ。もちろんiOSでもかなり高度な作業が可能なのは事実だが、それでもソフトウェアなどの関係でどうしてもフル機能のOSが必要となることもある。

さらに、周辺機器の対応も大きく異なる。Surface Goに搭載されたUSB Type-Cポートには、Windowsに対応したさまざまな周辺機器が接続できる。この意味でも、職場で使用するならSurface Goに大きなアドバンテージがあるだろう。

Surface Goの国内向け一般販売モデルは「Officeソフト」が付属しており、価格が上昇しているのが多少残念だ。しかしどこで作業ができるミニサイズのPCが欲しい人にとっては、まさにうってつけの1台となるのではなかろうか。

塚本直樹

*Discovery認定コントリビューター

IT・宇宙・ドローンジャーナリスト/翻訳ライター。フリーランスとしてドイツを中心にヨーロッパにて活動しつつ、日本でのラジオ出演やテレビ、雑誌での解説も。 @tsukamoto_naoki