Credit : techradar

今年のスマートウォッチ市場に地殻変動? グーグルとサムスンが狙う逆転劇とは

スマートウォッチ市場では、アップルの「Apple Watch」が大きなシェアを握っている。
 
しかし、ライバルのグーグルはこの状況を黙って見ていたわけではない。ウェアラブル市場の覇権を握るべく、着実に準備をすすめているようなのだ。
 
この記事では2018年に期待されるスマートウォッチ市場の地殻変動について、考察してみよう。
 

スマートウォッチ市場の覇者となったApple Watch

Image Credit by アップル

現在のスマートウォッチ市場での勝者がApple Watchであることは、疑う余地はないだろう。
 
調査会社のIDCが発表した2017年のスマートウォッチ市場調査では、Appleは53.01%のシェアを獲得。出荷されるスマートウォッチの2本に1本はApple Watchだった計算になる。
 
Apple Watchは初めて登場したスマートウォッチというわけではないが、本体デザインの洗練度、そしてソフトウェアの完成度の高さで、他社のスマートウォッチから一歩抜きん出ている。
 

2018年に復活の狼煙を上げたグーグル

Image Credit by グーグル

毎年新バージョンがリリースされるApple Watchのソフトウェアと比較して、グーグルがリリースするウェアラブル向けOS「Android Wear」はメジャーアップグレードが遅れていた。
 
しかしグーグルは、2018年3月にブランドを刷新した「Wear OS by Google(以下、Wear OS)」を発表した。今後、Apple Watch以外のスマートウォッチ製品にはこのWear OSが搭載されることになる。
 
またこの名称変更には、AndroidスマートフォンだけでなくiPhoneとも連携できることをアピールするという狙いもあるようだ。
 

Wear OSへの乗り換えが噂されるサムスン

Image Credit by サムスン

サムスンは2013年にスマートウォッチ「Galaxy Gear」を投入した。このスマートウォッチはOSにAndroidが搭載されていた。ところがその後継モデルでは、Android Wearにかわり「Tizen」が採用されることになる。
 
しかしサムスンの次期スマートウォッチ「Galaxy Gear」では、Wear OSが搭載されると噂されているのだ。サムスンはスマートウォッチ市場においてアップルに続く2位のシェアを獲得しており、これが事実ならWear OSにはサムスンという頼もしい味方が現れることになる。
 

グーグルが独自スマートウォッチを投入する可能性

Image Credit by Evan Blass

しかしサードメーカーがいくら新製品を投入しようと、グーグル自身がスマートウォッチのあるべき姿を見せるべきだという声もある。
 
そんな中、今年5月にはグーグルが独自のスマートウォッチ製品を投入するという噂が伝えられた。情報の発信源は、Twitterの著名リークアカウントの@evleaksだ。
 
彼によれば、グーグルは同社のスマートフォンブランド「Pixel」と同じ名称を冠するスマートウォッチを今年秋に投入するという。そのデザインやスペックなどは判明していないが、実に気になる情報だ。
 
さらにプロセッサデザインを手がけるクアルコムも、今年秋にスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスに特化した新型プロセッサを投入すると宣言している。
 
今年の夏から秋にむけて、着々と新製品の投入の準備が進むWear OSプラットフォーム。今年の秋は、新型Apple Watchと新型Wear OS搭載スマートウォッチのどちらを購入するかで悩むことになるかもしれない。
 

塚本直樹

*Discovery認定コントリビューター

IT・宇宙・ドローンジャーナリスト/翻訳ライター。フリーランスとしてドイツを中心にヨーロッパにて活動しつつ、日本でのラジオ出演やテレビ、雑誌での解説も。 @tsukamoto_naoki

RELATED POST