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モンスター級!4.71mの巨大ワニ、豪州で捕獲…巨大になる秘密とは

体長なんと4.71m、重さ600kgの巨大なイリエワニがオーストラリア、ノーザンテリトリーのキャサリン川で罠にかかった。しかしなぜここまで大きくなったのだろうか?

 

巨大なワニ

The Sydney Morning Heraldが伝えるところによれば、この巨大イリエワニは推定年齢60歳以上。このワニをレンジャーたちは10年間捕獲しようとしていたという。

イリエワニはクロコダイル属のワニで、オーストラリア北部全域から、それより北のベトナムやインドネシアなどを含む国々に生息し、Outback Australiaによれば北限はフィリピンやインドのあたりのようだ。今年初頭にはキャサリン川で3.92mと3.97mのイリエワニが罠に掛かっており、それらが捕まえられたときのワニの形容詞が「巨大」であったことからは、今回の4.71mがいかに大きいかが判るだろう。

 

モンスター級のワニ

しかし上には上がいるもので、これまでオーストラリアで捕獲されたイリエワニの中では、1974年にマルィー川で網に掛かった6.4mのものがあったが、罠に掛かったものとしては5m弱のものが最大だという。

しかしテネシー大学の古生物学者で爬虫類専門のステファニー・ドラムヘラー=ホルトン(Stephanie Drumheller-Horton)がLiveScienceに語るところによれば、更に大きいものも存在した。ギネス・ワールド・レコードに載っている最大のイリエワニはフィリピンの6.17mのものであるが、パプアニューギニアには6.2mの残蝶を持つイリエワニの皮の記録があるという。

 

何故巨大に?

Credit: Matt Martyniuk Dinoguy2, CC BY-SA 3.0

ロンドン大学バークベック・カレッジ地球惑星科学科の博士課程学生でワニ目の専門家でもあるセリーナ・グロー(Selina Groh)は、イリエワニがここまで大きくなる理由をLiveScienceに語っている。

グローによれば23種ほど存在するワニ目の中でもオーストラリアに住むイリエワニが最も大きいものとされる。イリエワニには温暖な気候が適しているとされるが、通常ここまで大きくなることはない。グローはオーストラリアの一部では季節により寒い気候も存在し、これがイリエワニにとって最適な気候となっていると指摘している。また、イリエワニが動き回れる十分広い環境、そして餌となる大きな獲物も居るも大きくなるのに欠かせない要素だ。

ドラムヘラー=ホルトンによれば、以前ワニ目は死ぬまで成長を続けるものだと考えられていたが、アメリカアリゲーターの研究からは、十分に年を取れば成長が徐々に遅くなることが示唆されている。それでもワニ目は性的に成熟して以降も長い間成長を続けるのだという。

長く成長を続けるという特性と、最適な成長環境が組み合わさりこのようなモンスター級のイリエワニが生まれたというわけだ。古生物学者であるドラムヘラー=ホルトンは、過去に生きたワニ目の仲間にはデイノスクスやプルスサウルス、サルコスクスといった10m級のものも存在したと語る。そこまで大きくはならないかもしれないが、もしかしたら人目につかないところにまだまだ記録破りのモンスター高齢ワニが生きているかもしれない…。

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