Credit : Vivo

ついにノッチを捨てたスマートフォン 中国メーカーが世界を大きくリード

2018年は数多くのスマートフォンに、画面上部の切込みこと「ノッチ」が搭載されると予測されていた。

しかし中国メーカーは、この邪魔なノッチをスマートフォンから追い出すことに成功している。

いま世界を大きくリードする中国スマートフォンメーカーの技術と、その展望に迫ってみよう。

iPhone Xから始まったノッチブーム

Apple

ノッチのアイディアは以前からあったが、その存在を世界に大きくアピールしたのは、アップルが2017年9月に発表した「iPhone X」で間違いないだろう。

iPhone Xではノッチ部分にカメラや3D顔認証センサーを搭載することで、画面面積をさらに拡大することに成功。しかしそのデザインには、賛否の両論が寄せられた。

そしてiPhone Xへのノッチの搭載の後、雨後の竹の子のようにノッチを搭載したAndroidスマートフォンが発表された。2018年は「ノッチスマホ」がブームになるはずだった。

まさかのポップアップ機構を採用したVivo

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しかし中国スマートフォンメーカーのVivoが6月に発表した「Vivo NEX」は、驚くようなアイディアでノッチの問題を解決した。なんと、本体上部からフロントカメラがモーターの力で飛び出すのだ。

この機構を採用することで、Vvo NEXでは本体の隅々までディスプレイを広げることに成功。画面と本体の面積は91.24%と、極めて高い数値を実現している。

Vivo

さらに上位モデル「NEX Ultra」では、ディスプレイ指紋認証機能が搭載されている。これはディスプレイに指を置くだけで指紋認証が利用できる機構で、これによりホームボタンや指紋認証センサーを本体に搭載する必要がなくなった。

これらの先進的な工夫により、Vivoはスマートフォンからノッチを排除することに成功したのだ。

アップルに匹敵する技術を盛り込んだOPPO

ZOL

Vivo NEXの発表からわずか約1週間後、別の中国メーカー「OPPO」からもノッチを排除した新型スマートフォン「Find X」が登場した。

Find XはVivo NEXとは異なり、本体後部が部分的に上にスライドする構造を採用。そしてスライド部分に、カメラや3D顔認証機能を搭載している。

この3D顔認証機能はiPhone Xと同じく赤外線を利用したもので、顔の凹凸を捉えることで画面のロック解除などができるシステムだ。Androidスマートフォンとして赤外線による3D顔認証を搭載したスマートフォンは極めて珍しい。

OPPO

世界をリードする中国メーカーの技術

smartprix

中国からほぼ同時期にノッチを排除したスマートフォンが2機種デビューしたことは、ある意味驚きでもある。

このような新機構はアメリカや他のアジア、ヨーロッパ地域のメーカーでは採用例がない。まさに、中国メーカーが世界をリードした形だ。

中国のスマートフォンメーカーといえば、数年前までは他社技術をコピーして安売りするのが定番だった。しかし技術力とノウハウを蓄積したことにより、世界をあっと言わせるようなスマートフォンがいずれ次々と中国から飛び出してくることだろう。

 

塚本直樹

*Discovery認定コントリビューター

IT・宇宙・ドローンジャーナリスト/翻訳ライター。フリーランスとしてドイツを中心にヨーロッパにて活動しつつ、日本でのラジオ出演やテレビ、雑誌での解説も。 @tsukamoto_naoki

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