シベリアの眠れる美女…貯水池の中から見つかった約2000年前のミイラ

シベリアの貯水池で、2000年ほど前に埋葬された女性のミイラが発見された。蓋のしっかり閉じられた石棺に入れられたこのミイラは、当時の高貴な女性だったようだ。

 

貯水池の中からミイラ?

ロシアのサヤノシュシェンスカヤダム。これはロシアでは最大、そして世界でも9番目に大きな水力発電所があるダムだ。このダムへと続くシベリア連邦管区トゥヴァ共和国のエニセイ川上流の巨大貯水池で水量が低下した先週、なんとミイラ化した女性の遺体が見つかったとThe Siberian Timesが報じている。

これはロシア科学アカデミー物質文化歴史学研究所の考古学者チームが発見したもので、まるで埋葬に用いられたかのような長方形の石造物が見えたことから調査された。ミイラ化した若い女性の遺体は、そこで見つかった石棺の中に納められていた。

蓋がしっかり閉じられていたため、遺体は中で自然にミイラ化したものとされ、保存状態はよく、柔らかい組織や皮膚、布なども残っている。詳しい年代調査はまだだが、この女性は1900年から2000年前に埋葬されたものと考えられると研究者たちはしている。

 

眠れる美女

Credit: Marina Kilunovskaya via The Siberian Times

「眠れる美女」との愛称がつけられたこの女性のミイラ。その遺体はシルクのスカートを履いており、胸には死後の世界用に松の実の入ったポーチが。そのほかにもビーズで彩られたベルトのバックル部分は樹木の化石である黒玉など、数々の装飾品や、白樺の皮で作られた化粧箱の中にはフェルトで包まれた中国鏡が入れられていたことから、この女性が位の高い人物だったと考えられる。また女性の付近には容器もふたつあり、その一方はフン文化風のものだったという。

なおThe Siberian Timesでは発掘場所や埋葬品、貯水池の様子の写真も掲載されている。