Credit : 2018 Cry Havoc Productions, Inc

「砂漠のロールス・ロイス」はいかにして生まれたか

日常生活からハードなアウトドア、オフロードまで様々なシーンで活躍するSUVを紹介する『世界のハイエンドSUV』。今回紹介するのは四輪駆動車を専門とする英国の自動車メーカー、ランドローバー。SUVというジャンルの先駆者であり、「砂漠のロールス・ロイス」と称えられる高級SUV、レンジローバーを手掛ける同社。番組ではそのルーツに迫る。

同社の歴史には第二次世界大戦と戦後のイギリスの経済状況が大きく関わってくる。戦勝国となったイギリスだったが、経済状況は芳しくなかった。ドイツ軍の空爆によって工場の生産設備に被害を受け、さらに莫大な戦費の支払いが残っていたためである。大戦中はイギリスの誇る傑作戦闘機であるスピットファイアの生産も請け負っていたローバー社(現ランドローバー社)にも戦後の不調な経済は大きな影響を与えた。主力製品である高級車の需要は低下し、さらに追い打ちをかけたのが、自動車生産に欠かせない鉄鋼の不足だった。

そのような厳しい状況の中、当時チーフエンジニアであったモーリス・ウィルクスは隣人から除雪のために購入したジープにヒントを得て、同社でもジープライクな乗用車の生産を計画した。同計画は承認され1947年に開発がスタートする。課題であった鉄鋼の不足には、当時戦争の終結で逆に余剰となっていたアルミニウムを用いることで対処した。そして翌年4月、アムステルダムで開催された自動車ショーでランドローバーとして発表され、世界的なスマッシュヒットとなったのである。

さらに同社の快進撃は止まらず、レンジローバーのプロトタイプである「VELAR」が好評を博し、その後満を持して発表されたレンジローバーもまた世界的な大ヒットとなった。当時存在しなかった高級SUVというジャンルを新たに創出し、現代では英国王室をはじめ、多くの著名人に愛されるモデルを創り上げることに成功したのである。

番組内ではさらに同社のデザイン、生産現場や技術について、同社の社員や自動車専門のライターが詳しく解説してくれる。同社のファンや自動車好きはもちろん、万人が見て楽しめる内容となっているので、ぜひご期待いただきたい。

初回放送:7月7日(土)19:55
『世界のハイエンドSUV』はディスカバリーチャンネルにてご視聴頂けます。ディスカバリーチャンネルを未視聴の方は、こちらからご確認ください。

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